キャデラック初のPHV、ELR…量産第一号車がラインオフ

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キャデラックELRの量産第一号車ラインオフに立ち会ったシモーナ・デ・シルベストロ選手
キャデラックELRの量産第一号車ラインオフに立ち会ったシモーナ・デ・シルベストロ選手 全 7 枚 拡大写真

米国の自動車最大手、GMの高級車ブランド、キャデラックが2014年に市販予定のプラグインハイブリッド車(PHV)、『ELR』。同車の量産第一号車が、ラインオフしたことが分かった。

これは5月29日、米インディカー参戦中のスイス人女性ドライバー、シモーナ・デ・シルベストロ選手が自身の公式Facebookページで明らかにしたもの。GMの招待でデトロイト・ハムトラマック組み立て工場を訪れた同選手が、キャデラックELRの量産第一号車のラインオフに立ち会ったことを公表している。

キャデラックELRは2013年1月、デトロイトモーターショー13でワールドプレミア。ELRは、キャデラックの新たな2+2のラグジュアリークーペで、同ブランド初の市販PHV。GMはモーター走行を基本に、発電用のエンジンを備えたPHVシステムを2010年末、シボレー『ボルト』で実用化。この「エクステンディットレンジエレクトリックビークル」(航続距離延長EV)技術が、キャデラックELRにも応用される。

モーターは、最大トルク40.8kgmとパワフル。キャデラックによると、3.6リットルV型6気筒ガソリンエンジンを、約12%上回るトルクを引き出すという。このモーターのおかげで、ELRは最大56kmのゼロエミッション走行が可能。EVモードでの最高速は100km/h。

二次電池は、蓄電容量16.5kWhのリチウムイオンバッテリー。バッテリー残量が少なくなると、発電用の1.4リットル直列4気筒ガソリンターボエンジン(最大出力207ps)が始動。ジェネレーターを回してモーターに電力を送ると同時に、バッテリーを充電する。これにより、ELRの最大航続可能距離は、480kmまで伸びる。

シモーナ・デ・シルベストロ選手は、「最初のキャデラックELRがラインオフする瞬間はクールだった」と、公式Facebookページに綴っている。

《森脇稔》

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