神戸電鉄(神鉄)は、有馬口駅(神戸市北区)の列車脱線事故で運転を見合わせていた有馬線谷上~有馬口~有馬温泉間と三田線有馬口~岡場間について、6月1日始発から運転を再開した。
再開に当たっては、有馬口駅の1~3番線から三田方と有馬温泉方の双方に列車を通すことができる両渡り付き交差分岐器(ダブル・スリップ・スイッチ)を、三田方のみ列車が通れる片開き分岐器に交換した。
これにより新開地方面から有馬温泉駅への配線がなくなったため、新開地~有馬温泉間を直通する列車の運転区間を短縮、もしくは三田線方面に変更するなどのダイヤ改正を運転再開に合わせて実施した。
神鉄は事故原因が判明し必要な対策を講じた後、最終計画として1・3番線を三田方、2・4番線を有馬温泉方につなげる配線に変更するとしている。ダブル・スリップ・スイッチは設けず、2・3番線は平面交差(ダイヤモンド・クロッシング)とする。