KOMATTI-MIRAI RACINGが予選通過...マン島TT EV部門

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マン島クォーターブリッジを行く、イアン・ロッカー操るTT零13
マン島クォーターブリッジを行く、イアン・ロッカー操るTT零13 全 5 枚 拡大写真

日本で最も早くからマン島TTレースEV部門に挑戦するチーム「KOMATTI-MIRAI RACING」が、イアン・ロッカー選手をライダーに起用して予選を戦った。

「昨日走って今日また走行なので準備がバタバタです。充電のための時間がほしいです」

チーム代表の岸本吉広氏は、わずか3日でロッカー選手の起用にこぎつけ、31日と1日の2日間にわたる予選で時間に追われる苦しさを、こうツイッターに書き残したが、堅調な滑り出しを見せている。

31日20時30分からスタートした予選初日は、エントリー15台中5台がとりやめ。10台が出走したが、1台が途中リタイヤ。9台が完走し、同チームは7位につけた。

EV部門「TT Zero Challenge」は、約60kmのコース1周で、勝負が決まる。何周もする他のカテゴリーのように、途中ピットインしてメカニックの力を借りることもできない。スタートラインに立ち、完走することが第一の難関だ。昨年は完走を果たせなかったが、その不安も払拭した。

岸本氏は「今日はイアン氏が電動バイクの乗車が初めてだということで、慣れてもらうつもりで走ってもらった」と、慎重な展開を目指したが、初日で11年にチームProzza(プロッツァ)で初参戦した記録を約4分上回る30分23秒633を記録。また、2日目の予選も1秒短縮する30分22秒822で、5位(暫定)につけた。

初めてEVマシンを操るロッカー選手だったが、「とてもおもしろいマシンだ」と、興奮気味に語っている。

3日に3回目の予選が行われるが、すでにKOMATTI-MIRAI RACINGは予選を通過した。5日の決勝を前に、岸本氏はさらに高みを目指す。

「あえて3回目の予選に出走してデータを収集。本選にベストな状態で望めるよう、調整に磨きをかける」

松下ヨシナリ選手は、TASレーシング/Tyco Suzakiで出走する時に自分のためのステッカーを用意した。松下氏が生きていれば、EVマシン「TT零13」乗るときも、別のステッカーが用意されたはずだが、今はそれがかなわない。

TASレーシングから託されたステッカーが側面に貼り付けられ、松下氏が見守る。

《中島みなみ》

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