アウディスポーツ チームヨーストは6月9日、仏サルト・サーキットで行われたルマン24時間レースの公式テストに参加。2週間後に迫った本戦に向け、ロングテイルバージョンのアウディ R18 e-tron クワトロで8時間に渡る高速コース実走テストを実施した。
公式テストが行われた日曜日のルマン(サルト・サーキット)は、強い雨に見舞われる悪天候。アウディチームは、アウディ R18 e-tron クワトロで、さまざまなエアロダイナミクスのセットアップのほか、周回数やエア圧を何種類も変えて、レインタイヤの走行テストを行った。
強い雨で変わり続ける路面コンディションによって、ロイック・デュバルがコースアウトを喫してしまったこともあり、チームは、早い段階で午前中のセッションを切上げる判断をした。
午後になり、天候はゆっくりと回復に向かったが、ドライタイヤでの走行が可能になったのは、最後90分間のみ。厳しい条件下でありながら、3台のアウディ R18 e-tron クワトロはベストラップの上位3位という好結果を残した。
アウディモータースポーツ代表のDr. ウォルフガング ウルリッヒは「我々は今回数多くのテストプログラムを準備し、データ収集や経過観察を行う予定だったが、悪天候によって準備していたすべてのプログラムを消化することはできなかった。路面がドライになったのはテスト終盤のわずかな間だけだったが、ロイック デュバルがファステストタイムを記録することができた。だが、レース本番は何が起きるか分かない。油断せずに本番に臨む」とコメントした。