【メルセデスベンツ Eクラスカブリオレ 試乗】性能と豪華さを兼ね備えた貴重な存在…竹岡圭

試乗記 輸入車
メルセデスベンツ Eクラスカブリオレの2014年モデル
メルセデスベンツ Eクラスカブリオレの2014年モデル 全 4 枚 拡大写真

4人乗りのカブリオレって案外少ないんですよね。しかも、超プレミアムモデル以外のソフトトップのカブリオレって最近はグンと少なくなりました。

というのも、ソフトトップに乗れるのって、うちには屋根がついてカギが掛かる車庫がきちんとありますよ~という主張の表れでもありますから、ソフトトップであるということは、それだけでもうひとつのゴージャスさの証というわけなんです。

なので、『Eクラス』くらいの手頃なサイズと価格の(とはいえ充分大きくて高いけれど)、4人乗りのソフトトップのカブリオレは、思ってる以上に実は貴重な存在。しかもこれがなかなかスゴイ性能の持ち主だったんです。

まずオープンカーというと気になるのが風の巻き込み。この対策として、エアキャップと呼ばれる、40km/h以上で展開、15km/h以下で収納されるウィンドウディフレクターがフロントウインドウ上部に内蔵されており、これがかなり効いちゃうんです。

そして後部座席の風の巻き込みは、乗員数に応じて自動的にリアヘッドレストの間のドラフトストップの位置が調整されるっていうんですから、聞いてるだけで豪華でしょ。やっぱりすべて自動的にというのが、イマドキの高級カブリオレっぽくてたまらないわけです。

もちろん乗り味も本物。アウトバーンで200km/hくらいでオープン状態走行しても、ボディがヨレヨレとかブルブルする感じはまったくなくて、爽快ドライブできちゃいます。

でも、すべてが『SL』並みにはしていないところが、やはりきちんとヒエラルキー化されているんだなぁと、納得させられるところだったりして。ただファーストカーとして使える性能なら、Eクラスカブリオレが上回ってると言えそうです。

悩ましいのはエンジンの選択。軽さと燃費を取るか、パワフルさと重厚さを取るか…。それぞれいいんですよねぇ。これが。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

竹岡圭|モータージャーナリスト・タレント
「クルマ&カーライフを楽しもう!」「クルマとエコと生活と」をモットー&テーマに、自動車専門誌を中心に、女性誌、TV、新聞、ウェブなどさまざまな媒体で、「世界中で書いて・喋って・走って」活躍する女性モータージャーナリスト。ラジオのパーソナリティ、TVのワイドショーやバラエティ番組にも出演する。インプレッションのほか、チャイルドシートやカーグッズ、クルマ旅行など、カーライフ全般を女性の視点からレポートする。国や都道府県、高速道路会社等の審議会や委員会の委員を兼任。自動車大学校の特別講師も務める。モータースポーツでは、ドライバーとして耐久レースやラリーレイドなど数々のレースに参戦する。日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J.)理事、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

《竹岡圭》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る