アメリカ航空宇宙局NASAは2013年の宇宙飛行士選抜プログラムを通過した8名を発表した。男女4名ずつからなる宇宙飛行士候補は、将来の火星有人探査、小惑星有人探査に備えて訓練を行う。
今回の選抜試験は過去2番目に応募者数が多く、応募総数は6100名を越えたという。チャールズ・ボールデンNASA長官のコメントでは、選抜者のバックグラウンドは多様であるという。
宇宙飛行士といえば軍出身者が多く、今回8名中5名は米陸・海・空軍および海兵隊出身者だが、3名は光学計測技術開発企業のエンジニア、米海洋大気庁の局長、ハーバード医学校の准教授と科学や医学の研究者が含まれている。
ボールデン長官は、8名の候補生が「国際宇宙ステーションで行っている研究や、アメリカの企業が開発した宇宙船による国内打ち上げ計画に触発されている」とコメントしている。
現在開発が進められている、国際宇宙ステーションへの商業有人宇宙船への搭乗も考えられる。また、「人類初の有人小惑星探査、その後の火星探査に向けて準備中である」としており、2030年に予定されている有人火星探査の初クルーとなる可能性がある。