デルタ航空、ヴァージンアトランティック航空と北米と英国を結ぶ108路線でコードシェア、資本提携で

航空 企業動向

デルタ航空とヴァージンアトランティック航空は、北米と英国の66の就航地をシームレスにつなぐ108路線でコードシェア提携すると発表した。

今回のコードシェア運航の発表は、デルタ航空がヴァージンアトランティック航空の株式49%を取得したのと同時に行われる。

ヴァージンアトランティック航空は、デルタ航空が運航する大西洋路線と米国国内線の91路線に「VS」のコードを付け、デルタ航空は、ヴァージンアトランティック航空が運航を開始した英国内線リトルレッド(ロンドン~マンチェスター/エジンバラ/アバディーン線)を含む、ヴァージンアトランティック航空運航の17路線に「DL」のコードを付与する。

今回の提携合意で、ヴァージンアトランティック航空の顧客は、北米各都市への広範な路線網を活用できるようになり、デルタ航空の顧客は、ロンドン~ニューヨーク線で1日6便を追加利用できる。デルタ航空の「スカイマイル」、ヴァージンアトランティック航空の「フライングクラブ」の各マイレージプログラムで、コードシェア便の利用に限らず、両社のすべての運航便に、最大125%のエリートボーナスマイルが付与される。

また、両社の上級クラス利用者向けマイレージプログラムの上級会員(フライングクラブのゴールド会員、スカイマイルのプラチナ/ダイヤモンド会員)は、対象空港でデルタ航空の「デルタスカイクラブ」とヴァージンアトランティック航空の「クラブハウス」の両社空港ラウンジの相互利用が可能となる。

デルタ航空のエド・バスティアン社長は「戦略的投資により、大西洋路線における代表的な渡航地であるロンドン・ヒースロー空港へのアクセスが良くなり、デルタ航空の路線網を強化することができる」とコメント。

ヴァージンアトランティック航空のクレイグ・クリーガーCEOは「両社の提携により、確固たる競争力を維持し、より多くの路線と空港でのスムーズな乗り継ぎ、そして、大西洋路線で最高の機内サービス体験を提供することができる」としている。

デルタ航空とヴァージン アトランティック航空は、共同事業を展開することで合意したことを2012年12月に発表した。これを受けて、欧州委員会と米国司法省が両社の提携に関して審査を続けていたが、このほど無条件での承認を決定し、審査を終えた。

これによってデルタ航空はヴァージンアトランティック航空株式の49%を取得を完了した。

現在、米国運輸省が、両航空会社による米英間直行便での共同運航に関して独占禁止法適用除外(ATI)申請に関して審査を実施中。この審査は今年の第3四半期(7月~9月期)中に完了する見込みで、デルタ航空とヴァージンアトランティック航空の大西洋路線での共同事業は2014年の第1四半期(1月~3月期)に開始できる見込み。

両社間のコードシェア運航は、2013年7月3日に開始する。将来的には、米国と英国における営業活動の連携を図り、両社の法人契約の乗客と旅行会社に、より良いサービスを提供する計画。

《レスポンス編集部》

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