三菱自動車益子社長「変わっていく三菱自動車を見守ってほしい」

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三菱自動車の益子修社長
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三菱自動車は6月25日、東京都港区の品川プリンスホテルで定時株主総会を開催。株主との質疑応答は、会社側の説明の後56分経って始まったが、冒頭から厳しいものだった。

「腹が立った最後(復配への環境整備について)の話。なぜこういうことをもっと早い時点で考えなかったのか。米国でリコールを出して二度と起こさないと言ったのに、なぜまたアウトランダーPHEVでこんな事態になったのか。トヨタは1銭単位のコストダウンをしている。なぜこういう努力をしないのか。営業努力はどうしているのか。生産台数が他社に比べて少ない。どうしてか」

これに対して、市川秀副社長、中尾龍吾常務取締役、青砥修一常務取締役、服部俊彦常務執行役員がそれぞれの項目について丁寧に説明。最後に益子修社長が生産台数について「大きな自動車会社と比べると少ないが、新興国ではここ数年きちんと手を打っている。台数も大事だが、付加価値や技術の高い車でしっかりと利益を上げることが大切」と強調した。

次は品質改革についての質問が飛んだ。「1年かけてやるというが、なぜそんなにかかるのか。長すぎる。どうして3か月でできないのか、耳を疑った」

益子社長はこの質問にまず「誠に申し訳ない」と陳謝し、「なにも1年かけるわけではない。できるものからやっていくということだ。品質改善なくしては将来に不安を残す。必ず結果を残したい。変わっていく三菱自動車を見守ってほしい。会社を変えることが私たちの責務だ」と理解を求めた。

その後も、復配や販売戦略、商品戦略について厳しい質問が相次いだが、なかにはユニークな質問もあり、このときばかりは議長役の益子社長の顔から厳しい表情が消え、笑いをこらえるのに必死の様子だった。

この日、質問に立った株主7人で、所要時間は2時間16分。12時16分に閉会となった。

《山田清志》

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