国土交通省東京航空局は、6月3日未明に発生した羽田国際空港(東京国際空港)への不法侵入事件で、警備会社のセノンに対して、警告書を出した。
不法侵入事件で、適格性を欠く警備員を排除するよう業務改善指示を行った。
羽田空港で警備員のいるゲートから男性が不法侵入し、滑走路付近にまで立ち入る事件が発生した。警備員は、この男性を見失った上で「不審者無し」と虚偽の報告をしていた。
同局では、6月11日と13日に当局による同社に対して立ち入り検査を実施し、警備員が必要な保安措置を実施していなかったことや、不法侵入が発生した情報が適切に報告されなかったこと、一部警備員に空港警備に対する基礎知識が不足していることが確認されたとしている。
これらのことから、同局は同社に対して再発防止を徹底するよう警告した上で、同様の事案が発生した場合、即時契約解除すること通達した。
同局では今後、ゲートの侵入対策を改善するとともに、警備会社が指摘を受けた業務を改善するよう監視を強化し、必要な指示を行っていくとしている。