ユナイテッド航空、787-10型機を20機新規発注

航空 企業動向

ユナイテッド航空は、ボーイング787-10型機を20機新規発注し、787ドリームライナーの総発注機数を65機にしたと発表した。

ユナイテッド航空は787-10型機の北米でのローンチ・カスタマーとなり、同機の1号機を2018年に受領する予定。ユナイテッド航空は787-10型機を10機追加発注すると同時に、既に発注済みの787型機10機を、787-10型機へと代替し、国際線ワイドボディ機の最新化を進める。

787は、先進技術と複合材構造を採用して、燃料消費量と二酸化炭素排出量を削減する。

ユナイテッド航空は、米系航空会社の中で唯一、787型機を運航している。現在、787-8型機を6機運航しており、既に787‐8型機、787‐9型機を合計49機追加発注している。787-10型機は、787-9型機の胴体延長型で、同サイズの航空機の中で1座席当りの燃料消費量が最小。

787型機は50%超の機体構造が複合材で構成されているため、同サイズの機材と比べ、1座席当りの燃料効率を最大20%改善する。また、より大きな窓、より広い頭上収納スペース、より地上に近い客室与圧、強化された換気システムなどにより、時差による疲れを和らげ、より快適なフライトを提供するとしている。

ユナイテッド航空のジェフ・スマイゼック会長・社長兼最高経営責任者は「787-10型機のような最新鋭機はユナイテッド航空の将来にとって大変重要。同機は、広範囲におよぶネッワーク内に、多数の長距離路線に最適なサイズであり、高い燃料効率を実現する。ユナイテッド航空では、引き続きより効率の高い運航を行うために機材の最新化を進め、乗客の快適性と社員の労働環境を高めていく」と述べている。

787-10型機の発注は、ユナイテッド航空による機材の効率向上に向けた取り組みの一つ。昨年7月にはナローボディ機であるボーイング737MAX9型機100機と、ボーイング737-900ER型機50機の発注を発表している。このほかエアバスA350型機を25機発注している。

ユナイテッド航空は、同社のリージョナル(地域)路線が、運航するユナイテッド・エクスプレスが運航する機材として76席仕様のエンブラエル社製旅客機70機も発注しており、ユナイテッド・エクスプレス機材の最新化も同時に進める。

《レスポンス編集部》

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