日野、安全技術説明会を実施…「商用車の特性認知と安全装備普及を目指す」

自動車 テクノロジー 安全
日野自動車 安全技術説明会
日野自動車 安全技術説明会 全 12 枚 拡大写真

日野自動車は7月5日、羽村工場で安全技術説明会を行った。

【画像全12枚】

羽村工場は『デュトロ』や『プロフィア』など主力車種の生産拠点であり、今年操業50周年を迎える。2005年には「お客様テクニカルセンター」を開設し、省燃費、安全運転の講習を開催している。年550件の講習に対応でき、昨年は426件の利用があったという。

今回の説明会では、小型トラックの「VSC」(横滑り防止装置)、大型トラックと観光バスの「PCS」(プリクラッシュ・セーフティシステム)のデモンストレーションを実施した。

更に、死角の少なくなった改良ミラーや補助カメラ、疲労を軽減する電動パーキングブレーキの搭載車も用意。前方車両との感覚・速度をコントロールする「スキャニングクルーズ2」についても解説。

シャシ制御開発室の奥山室長は「スキャニングクルーズ2は、居眠り運転の危険があるという理由から事業所で使用を禁止されている場合もある。しかし、疲労軽減に大きく貢献するシステムなので、正しく利用してもらえるよう上手くアピールしていきたい」と語った。

ITARDA(交通事故総合分析センター)分析の交通事故統計(2010年)によると、全事故死者数4,863人のうち、トラック、バスが関与した事故の死者数は1,067人だった。それに対し乗用車は2,855人。保有台数を考えても前者は死亡事故に至る可能性が高い。

同社ではそういった点を踏まえて、乗用車と商用車の異なる特性についての認知、安全装備の標準装備や普及に努めている。

技術研究所車両研究室の秋山グループ長は「乗用車は1Gのブレーキを持つが、質量が大きい大型車は0.6Gほどのブレーキになってしまう。その分長い制動距離が必要になるため、早い段階で危険を察知できるようレーダーの精度を上げることが重要」と話した。

現在主に大型車で標準装備されている各安全技術だが、今後は中型車・小型車への搭載も考えていくつもりだという。

《吉田 瑶子》

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