【プジョーRCZ 試乗】非日常感覚のスタイル、気骨ある走りは健在…島崎七生人

試乗記 輸入車
【プジョーRCZ 試乗】非日常感覚のスタイル、気骨ある走りは健在…島崎七生人
【プジョーRCZ 試乗】非日常感覚のスタイル、気骨ある走りは健在…島崎七生人 全 9 枚 拡大写真

スーパージェッターがマッハ15で乗りこなしていた“流星号”。話が見えない世代の方には恐縮だが『プジョーCRZ』は登場時から“流星号”に見えた。往年のアニメが描いた未来の乗り物のような、見るからに非日常感覚のスタイルだからだろう。

【画像全9枚】

フェイスリフトモデルも、もちろんそのイメージは不変。最新のプジョー顔に歩調をあわせ、幾分か温和な表情に。とは言え“ダブルバブルルーフ”“アルミナムアーチ”や、電動で昇降するリヤの“アクティブスポイラー”など、ならではのディテールは健在だ。

インテリアも資料によれば、これまで左ハンドル車のみだった小径革巻きステアリングと大型マルチファンクションディスプレイの採用ほか小改良を実施した、という。が、このあたりは従来型オーナーなら気づくといった差だ。低くゆったりと構えたポジションの前席や“+2”の王道を行く後席など、従来と変わらない。ハッチゲート式ではない、独立した十分な容量のトランクも同じだ。

試乗車は右ハンドル(156ps/240Nmの1.6リットルターボ+6速AT搭載)だったが、走りは従来どおり。洗練度の点ではより新しいモデルに一歩譲るのは事実だが、スポーツカー寄りのやや硬質な乗り味と、スッと舵を効かす身のこなしが堪能できる。6100rpmからゼブラゾーンが始まるエンジンはよく回ってくれ、とくに3000rpm以上では、空気の脈動を増幅させエンジン音に演出を加える装置の存在も手伝って、気骨あるサウンドが響く。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 550馬力のマッスルカー『チャージャー スキャットパック』、4ドアの米国受注開始…6万ドル以下で最強のセダンに
  2. SUBARU公認の結婚指輪、ペアのリングから六連星が浮かび上がる…12月24日発売
  3. トヨタの米国ミニバンが「エスティマ難民」の受け皿に? 新型発表で高まる「日本導入」への期待
  4. 「ピンチな時に覚醒する日産」新型ティアナの大進化に、SNSでは「セダン復活」熱が再燃
  5. 日産『ティアナ』新型、HUAWEIの最新コックピット搭載で約310万円から…広州モーターショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る