IHIグループ、シェールガスからガソリンを製造するプラントの基本設計業務を受注

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IHIは、米国関係会社のIHI E&Cインターナショナル・コーポレーションが、米国の燃料会社であるサンドロップ・フューエルから、シェールガス由来のガス・トゥ・ガソリンプラントの基本設計業務を受注したと発表した。

サンドロップはルイジアナ州アレキサンドリアで年産6000万ガロンのガス・トゥ・ガソリンプラントを建設する計画。IHI E&Cは受注したプラントの基本設計を今年10月までに完了する予定。

IHI E&Cは今年初めから、他社と競う形で、プラントの基本設計業務(Pre-FEED)を担当していたが、今回サンドロップから、単独での基本設計業務を正式に受注した。

今後、基本設計業務を実施して詳細な仕様等を決定していく過程で、価格、スケジュールなどを含めたEPC(設計・調達・建設)条件が合意に達した場合、EPCを実施することになる。

プラントは、年間6000万ガロンのガソリンを天然ガスから生産するとともに、植物性バイオマスガスを原料とする「グリーンガソリン」を生産するガス化技術を検証していく。今回のプロジェクトが成功すれば、サンドロップは植物性バイオマスガスを原料とする「グリーンガソリン」を年間2億ガロン生産する「メガプラント」を連続的に建設する計画。

IHIは、日本国内では多数のLNG受入ターミナルの建設実績を持ち、海外でも2000年以降、インド、メキシコ、台湾、中国、米国などのLNG受入基地を手掛けた実績を持つ。

これまでの実績を足掛かりに、従来のLNG分野に加え、シェールガス由来の天然ガス液化基地、石油化学分野を含む天然ガスに関連するバリューチェーンを全て提供する事業を展開するため、2012年7月に、米国大手エンジニアリング会社であるKvaerner Americasから、陸上EPC事業を買収して、IHI E&Cを設立した。

《レスポンス編集部》

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