空港運営のマレーシア・エアポーツ・ホールディングス(MAHB)はセランゴール州セパンの新格安航空専用ターミナル(LCCT)「KLIA2」について、天井に亀裂が見つかるなど基準を満たしていないとする報告、230件を受けたことを明らかにした。
建物に亀裂が見つかったほか、天井の位置が低すぎて安全基準を満たさないため取り壊して新たに建設しなおす必要がある箇所があるという。修理には5カ月程度を要する見込みで、コストも余分にかかることになる。
KLIA2の建設コストは46億リンギに抑えられる予定で、来年4月30日の完成を見込んでいる。MAHBは主要担当業者のUEMコンストラクションとビナ・プリの合弁から、設計変更指示書(VO)を受け取ったとする報道もあり、コストが増加することが懸念されている。格安航空会社大手のエアアジアの要望に従った結果の設計変更となっているという。エアアジアは、ターミナル内にビジネス・クラス・ラウンジを設置することなどを要求している。