【マツダ アテンザワゴン 試乗】あえてケチをつけるとすれば…岩貞るみこ

試乗記 国産車
マツダ アテンザワゴン
マツダ アテンザワゴン 全 6 枚 拡大写真

『アテンザ』は、早くからヨーロッパを見据えた戦略である。マツダブランドを印象づけるフロントマスクの統一。そして、色気をほどよく出しているデザイン。

もうひとつ。アテンザは、セダン&ワゴンともに、トランクスペースが広い。これもヨーロッパ・スタンダードな戦略である。大人四人+人数分×1か月の荷物。ヨーロッパ的夏季休暇は、これでないと使い物にならない。今回も、トランクリッドをあけて、ため息がでるくらいの広さだ。お見事である。

そしてさらに、ついにのディーゼル展開である。このトルクの出方。燃費のよさ。そして、給油のたびに思う「なんて安いの!」という感激の安心感。ケチのつけどころがないが、悔しいので、あえてケチをつけよう。

うるさい。

その他ディーゼルや、以前に比べればとか、いろいろ言い訳はあるのだろうが、やはりディーゼルならではのガラガラ音は否めない。高速を走っていればさほどでもないが、問題は街中。低速で走っていると、ああ、ディーゼルなのね、と。

アラフィー女子は友達を隣に乗せていると、先進技術をいち早く乗っている優越感と、それでもうるさいガラガラ音の肩身の狭さに、どういう表情をしていいのかわからなくなる。

信号待ちにおいては、アイドリングストップがあるのでしのげるが、女性の街乗り、低速で走ることが多いわけで。そこへ行くと、やっぱりディーゼル音全開は、ちょっとねえ…なのである。ちなみにアテンザのなかで私のイチオシは、2リッターガソリンだ。ハンドリングが自然で、とってもスムーズ。ディーゼルに食いつく前に、一度試乗を、と伝えたい。ディーラーマンのようなセリフを言わざるを得ない。でも、本当なので仕方ない。

5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/エッセイスト
女性誌や一般誌を中心に活動。イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に精力的に取材中するほか、最近はノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。JAF理事。チャイルドシート指導員。国土交通省 安全基準検討会検討員他、委員を兼任。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  5. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る