【フィット プロトタイプ 試乗】モーター出力2倍、デュアルクラッチ式AMTが車速・負荷に応じてギア選択…熊野学

試乗記 国産車
ホンダ フィットHV プロトタイプ
ホンダ フィットHV プロトタイプ 全 30 枚 拡大写真

七夕の日曜日、北海道上川郡高鷲町にあるホンダのテストコースで、次期『フィット』のプロトタイプに試乗した。ここでは、新開発のハイブリッドシステム(i-DCD)を採用したフィットハイブリッドにフォーカスして、試乗記をお届けする。

【画像全30枚】

次期フィット ハイブリッドに搭載されるi-DCDは、従来のIMAと同様に1モーター・ハイブリッドシステムであるが、全く異なる。第一にモーターの出力が2倍になったこと。第二にモーターの位置がトランスミッションの後端に移ったこと。第三にエンジンとモーターの間にクラッチを設けたこと。第四にトランスミッションがCVTからデュアルクラッチトランスミッション(DCT)に替わったことなどだ。これらの4つの相違点は互いに関係がある。クラッチの設置によりモーターのみの走行が可能なった。そして、モーター走行の性能向上のためにモーター出力を高めた。さらに、モーターを移動して、モーター走行を容易にした。

トランスミッションは大いに異なる。従来のCVTに換えて、デュアルクラッチ式AMTが採用された。ドイツのルーク社の乾式デュアルクラッチを採用した、クラッチ切り替え式7速AMTとなった。これらにより、車速と負荷に応じてギア段が選ばれ、エンジン回転数はギア段と車速に応じて調整される。一方、モーターアシストは負荷に応じて調整される。

なお、モーターは奇数段ギアに繋がっており、そのギア段に応じた回転数となる。例えば、エンジンが4速ギアを通じて前輪を駆動している場合、モーターは3速ギア或いは5速ギアを通じてトルクアシストする。そして、モーター走行時には両クラッチともオフになる。

次期フィット ハイブリッドは以上のようなシステムにより、トヨタ アクアの35.4km/リットルを上回る、36.4km/リットルの燃費(JC08モード)を達成する予定だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

熊野 学 1948年生まれ。名古屋工業大学機械工学科卒業。小型フォーミュラーカーの設計、開発に従事。その後、フリーデザイナーほか。自動車関連媒体に技術解説を中心に執筆。カーオブザイヤー選考委員。

《熊野学》

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