トヨタ、多治見サービスセンター 竣工…アフターサービスの人材育成を強化

自動車 ビジネス 企業動向
直会で挨拶をする豊田章男社長
直会で挨拶をする豊田章男社長 全 16 枚 拡大写真

トヨタ自動車は22日、販売店サービススタッフの育成などを目的とした新施設「多治見サービスセンター」の竣工式を、岐阜県多治見市の同敷地内で実施した。

多治見サービスセンターは、国内外の販売店サービススタッフの応対力や技術力を高めるため、人材育成や車両修理技術の研究・開発を行う研修施設。18.7万平方mの広大な敷地内には、4階建ての「研修棟」のほか、1.3kmの周回路や国内外の路面環境等を再現した特殊路面(石畳のベルジアン路、波状路など13種類)で構成される「走行確認路」を備えるのが大きな特徴。トヨタ車が実際に使用される「現場」を再現し、そこで得たデータや確認された事象をもとに、原因追求や修理などの対応力を磨くのが目的だ。

また、受け入れ可能な受講者数も、従来の日進研修センター(愛知県日進市)の年間2600名から4800名に拡大。これにより、国内販社のサービススタッフで先生役となる技術トレーナー(約700名)のほか、海外各地域の代理店にいるインストラクター(約350名)を対象に、国内スタッフについては約1週間、海外スタッフについてが2~3週間の研修を行うことが可能となっている。なお、現在、トヨタ販売店のサービススタッフは国内が10万人、海外が2万人の計12万人。

竣工式には、豊田章男社長のほか、古屋圭司 国務大臣、古田肇 岐阜県知事、古川雅典 多治見市長ら約120名が出席。厳粛に神事が行われた後、直会(なおらい)で豊田社長は、トヨタ創業時の製品であるG1型トラックの故障修理から、2009年から2010年に起こった品質問題などに触れながら、「お客様の現場で起こることに、より迅速に、より正確に対応していくために、お客様目線でコミュニケーションしていくのが、私どもの使命。多治見サービスセンターは、お客様の現場を再現し、現地現物で確認すると共に、サービススタッフの人材育成をするための重要な施設」と語った。

《丹羽圭@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る