【フィット プロトタイプ 試乗】ゼロヨン17秒台、アクアより大人しいのは気候のせいか…津々見友彦

試乗記 国産車
ホンダ フィットHV(プロトタイプ)
ホンダ フィットHV(プロトタイプ) 全 29 枚 拡大写真

新型『フィット ハイブリッド』はフィットのイメージを踏襲するものの、スタイリングは更に進化し、”かっこいい”と思わず口に出る魅力的なデザインにまとめられていた。

【画像全29枚】

36.4km/リットルとハイブリット最高の燃費をたたき出す、フィット ハイブリッドを試乗した。インテリアは現行とイメージは似ているが、センターパネルは流行のタッチパネルを採用(上級グレード)し新しさを見せ、より質感が充実している。

HVシステムはホンダで“SPORT HYBRID i-DCD”と呼ぶ1モーターに7速のデュアルクラッチトランスミッションを組み合わせたもの。奇数側のギヤのカウンターシャフトにモーターを備え、ミッションの二組のクラッチを利用してモーターのみの走行、エンジンのみの走行を可能にし、減速時の回生エネルギーをトヨタの“THS”並に効率よく回生出来ると言う、なかなか賢いシステムなのだ。

高い質感の静かな走り出し

左手にある赤いスターターボタンでシステム始動。「READY」が表示されるが、エンジンは始動しない。L型の「スポッ」と手に馴染む短いセレクターレバーをDレンジに入れる。アクセルを踏むとスーッと静かに品良く走り出してくれた。モーターのみの走行ですこぶる静か。質感の高さを感じる走り出しだ。更にアクセルを踏込むといつしか1.5リッターエンジンも助っ人している。殆どショックなしにアシスト。ミッションのクラッチ操作でよくこれだけコントロールさせたものだと感心する。 走行中、アクセルを抜くと直にエンジンは停止し切り離されて充電開始。IMA(現行型)方式ではエンジンがつれ回りしているのでエネルギーの回生高率が悪かったのだ。

癖のないハンドリング

電動パワステは素性がよく、操縦性は大人びていて、癖がなく違和感が無かった。現行モデルは激しいコーナリングに入るとややリヤのバッテリーの重さを感じるが、それもなく、しっとりとよく抑えられ、バランスの良いハンドリングに進化している。直進中のフラットな乗り心地も良く、走行ノイズも抑えられ、乗り心地も不満がない。

新型フィットハイブリットは最高の燃費をもたせ、またバイワイヤのブレーキのフィールとコントロールの良さも光る。0-400m加速の動力性能は17秒台、季節が7月だったので、4月にテストした『アクア』の16秒台よりやや大人しいのは気候のせいだろうか。とは言え、全体に質感が高く大人びたクルマに成長していた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

津々見友彦|モータージャーナリスト
第1回日本グランプリに出場。日産、トヨタ、いすゞの元ワークスレーシングドライバー。現在はモータージャーナリストとして活躍。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。その他にポルシェクラブ・ドライビングスクールの講師も務める。趣味はハイスピードドライビング、モーターグライダー、パソコン。最近はデジカメと電気自転車に凝っている。

《津々見友彦》

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