JR西日本、乗務員向け避難支援アプリを開発…きのくに線の津波対策

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避難支援アプリの画面イメージ。浸水エリアと現在地が表示される。
避難支援アプリの画面イメージ。浸水エリアと現在地が表示される。 全 3 枚 拡大写真

JR西日本は7月22日、紀勢本線新宮~和歌山間(きのくに線)の津波対策の一環として、業務用スマートフォン向けの避難支援アプリを開発したと発表した。

きのくに線は紀伊半島の西岸沿いに線路が敷設されており、津波発生時に避難が必要となる場所も多い。こうしたことから同社は、和歌山県のハザードマップを元に、浸水区間を想定した避難地図を作成していた。

しかし、乗務員から「地図を何枚も携帯しなければならない」「緊急時に必要な地図を探し出すのに時間がかかる」「夜間は明かりがないと地図が見えない」などといった意見が寄せられたことから、業務用のスマートフォンにインストールして使用する避難支援アプリを開発した。

避難支援アプリは、きのくに線沿線の地図をあらかじめ登録しておき、GPS機能を用いて現在地と照合して使用する。これにより避難場所までの最短ルートを確認し、避難誘導を行うことができるようになる。電話回線を利用しないことから、回線が使用できない状態でも地図を表示できるという。

避難支援アプリの使用対象者は、白浜以南の区間で乗務する乗務員約350人。既に使用を開始しており、今月末までに使用対象者への教育を終了する見込みとしている。

《草町義和》

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