日野自動車の梶川宏専務は7月26日に都内で開いた決算会見で国内のトラック市場について「比較的堅調」とした上で、「第2四半期、第3四半期以降、徐々に前年度を上回る形になる」との見方を示した。
梶川専務は「復興関係の予算が進行しつつあること、公共投資の費用も少し増えている。さらに過去の排ガス規制の際に買われたトラックの代替需要もあり、そういう面からすると市場全体そのものは比較的堅調」と解説した。
日野自動車の統計によると2013年4~6月の国内トラック・バス総需要は前年同期比2.3%減の3万2444台だった。梶川専務は「第1四半期が前年に比べて少し下回る結果になったのは、前年にはエコカー補助金の関係があるため」とし、「第2四半期、第3四半期以降は、徐々に昨年を上回る形になる」と述べた。日野は2013年度の国内販売で前年度比2.1%増の4万4600台を見込んでいる。