三菱黒井常務「タイの落ち込みを他国への輸出で補って切り抜けたい」
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黒井常務は「去年、タイは極めて良かったが、今年は国のインセンティブがなくなった影響が大きく、かなりキャンセルがでている。さらに去年非常に良かったため各社とも生産を増強した。キャンセルがでて需要がしぼむ一方で生産量が増えているので、値引き競争になっている」と指摘。
その上で「我々は期初の段階では130万台に落ちるかもしれないとみていたが、それが今の状況になると110万~120万台くらいにまで場合によってはしぼむかもしれないということを想定しながら、販売の施策を考えている」ことを明らかにした。
さらに「会社全体に与える損益という意味でいうと、タイはある程度落ちるのは仕方ないので、タイからの他の国向けの輸出をしっかりやっていく。例えばオーストラリア、中東、中南米は前年度に比べて台数は増えており、オポチュニティはある。タイで造っている『ミラージュ』も台数が出始めているので、そういうことをしっかりしていきたい」と述べた。
《小松哲也》