【フィット プロトタイプ 試乗】たとえ一瞬だとしても、世界一の低燃費HVというインパクトは重要…吉田由美

試乗記 国産車
ホンダ フィット プトロタイプ
ホンダ フィット プトロタイプ 全 30 枚 拡大写真

ホンダが9月に発売する『フィットハイブリッド』。発売に先駆けて、プロトタイプに試乗させていただきました。

それにしても昨今ではあまりないような人数の自動車ジャーナリストを、北海道のテストコースで試乗させたことからも、ホンダの『フィットハイブリッド』に賭ける意気込みが感じられます。

『フィットハイブリッド』の一番のセールスポイントは、何と言っても同じくコンパクサイズのハイブリッドモデルで、ガチンコライバルであるトヨタ『アクア』を凌ぐ36.4km/リットル(JC08モード)。なんだかんだ言っても、新型車として登場するからには、たとえすぐ抜かれたとしても、一時はクラスNo.1の称号が無いと、インパクトが弱過ぎ。1モーターのコンパクトなハイブリッドシステム「スポーツハイブリッド インテリジェント・デュアル・クラッチドライブ」を搭載し、EVモードのみでも走行可能。そして、期待するのは、そこに“走りの楽しさ”というホンダらしさのトッピング。

今回、私が真っ先に試乗したのは「ハイブリッドLパッケージ」。私の第一印象としては、運転は軽快で滑らか、快適なのに、シートが残念。シートのホールド感が薄いというか、なんとなくお尻が落ち着かない感じ。

しかし、次に乗った「RS」(AT)は、それがまったく感じられず、まさにお尻がフィットして快適。「RS」のMTは1速時のエンジン音が大きめに感じられましたが、低中速は気持ちのいい音。音の演出が絶妙です。

その後も「1.5リットルガソリンモデル」や「1.3リットルガソリンモデル」を試乗しましたが、個人的に私が一番、バランスが良いと感じたのは「1.5リットルガソリンモデル」。どうしてもハイブリッドは、ガソリンモデルと比べるとクルマの重さを感じるので、軽快感という面ではそもそもちょっと不利。とはいえ、十分にハイブリッド車も軽快です。

そして、なにかと話題のデザイン。実は、試乗前も試乗後も、いろんな方からフロントマスクのデザインのことを聞かれました。個人的には、かなり強い顔だなという印象。しかし、全部が強くなりすぎて、かえって印象に残りにくい感があります。やはり、デザインもバランス…ですよね。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:---

吉田由美|カーライフ・エッセイスト
短大時代からモデルを始め、国産メーカーのセーフティドライビングのインストラクター経て「カーライフ・エッセイスト」に転身。クルマまわりのエトセトラについて独自の視点で自動車雑誌を中心に、テレビ、ラジオ、web、女性誌など広く活動中。ブログ「なんちゃってセレブなカーライフ」は業界一の人気を誇る。

《吉田由美》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  3. 日産の高級部門インフィニティ、3台の新型コンセプトカーを世界初公開へ…モントレーカーウィーク2025
  4. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  5. BMW『3シリーズ』が50周年! 日本だけの限定車発表に、SNSでは悲喜こもごも?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る