商船三井が発表した2013年第1四半期(4-6月期)の連結決算は、営業損益が114億9400万円となり、黒字に転換した。前年同期は5億0300万円の営業赤字だった。
売上高は前年同期比8.7%増の4119億2400万円と増収だった。
不定期専用船事業では、ドライバルク船は、鉄鋼原料船、木材チップ船、電力炭船などの長期契約が安定収益を確保した。油送船・LNG船も日本を中心としたアジア地域でのLNG需要を背景に増収増益となった。自動車船は、三国間・復航輸送貨物船の積取を強化したため、増収となった。
コンテナ船は、運賃水準が下落して営業赤字となった。フェリー事業は貨物、旅客ともに輸送量が増加して増収となったが、内航事業は、エネルギー輸送需要が落ち着き、減収となった。
収益では、増収や為替差益の効果などから、経常利益は168億9200万円と黒字となった。前年同期50億2000万円の赤字だった当期損益も145億4200万円の黒字となった。
通期業績見通しは前回予想を据え置いた。