NTTドコモ、“歩きスマホ”注意喚起へ取り組み……共通マーク導入もアピール

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NTTドコモが展開する“歩きスマホ”マナー広告
NTTドコモが展開する“歩きスマホ”マナー広告 全 3 枚 拡大写真

 NTTドコモが、国内で最も乗降車数が多いターミナル駅・新宿駅にて、“歩きスマホ”の注意喚起を促すキャンペーンを展開している。

 今年5月、東京・JR四ツ谷駅で携帯電話を操作しながら歩いていた小学生男児がホームから誤って転落する事故が発生。電車との接触はなく大惨事はまぬがれたものの、この一件は多くの媒体で報じられ、社会が“歩きスマホ”の危険性について考える大きなきっかけとなった。

 現在、スマートフォンを操作しながら歩く“歩きスマホ”への安全対策が鉄道会社で講じられている。各社は、転落防止のホームドアの設置を検討したり、ポスターやアナウンスで“歩きスマホ”の危険性を訴えるなど、それぞれの対応をとっている。

■思わず目を引くインパクトビジュアルで注意喚起

 その中で、当のスマホキャリアであるNTTドコモが5日、“歩きスマホ”注意喚起のためのマナー広告を新宿駅の東口出口付近のステップに掲出した。「危険です、歩きスマホ」というストレートなコピーと全面に押し出された黄色、そしてステップ側面には、“歩きスマホ”をする等身大の人物写真があしらわれたインパクト大のビジュアルで、スマホを見ている人でも思わず顔を上げてしまうような目を引くデザインとなっている。

■事故以前から“歩きスマホ”の危険訴え

 社会で“歩きスマホ”への警鐘が高まっていることから行われた今回のマナー広告。しかし、ドコモは四谷の事故が起こる以前である2012年から、すでに“歩きスマホ”を止めるよう新聞、雑誌、ラジオで呼びかけてきたという。NTTドコモ プロモーション部に話を聞くと、「事故以前から、“歩きスマホ”のマナーについては高い意識で取り組んできていますね」と担当者は話した。

 NTTドコモでは、携帯電話のマナーや使い方を講師として伝える「ケータイ安全教室」を実施したり、啓発メッセージを掲示するということを数年前より実地しているとのことだが、それで実際に“歩きスマホ”が減ったという手応えはあるのだろうか?

「実態として減ってきたというよりは関心が高まったという印象ですね。“歩きスマホ”という言葉が広まり、それが危険な行為であるという声が上がってきているという感触があります」

 確かに“歩きスマホ”の危険性は、それをする人間が自覚しないことには意味がない。危険だという認識が社会全体に広がることが、“歩きスマホ”を無くすことの第一歩なのだ。

■業界共通のマークを使ってマナー向上

 こうしたマナー向上に向けた取り組みはドコモだけが行なっているわけではなく、通信業界全体での取り組みとなっている。今後の展望としては、業界共通のコピーを作り上げ、啓蒙を進めたいとしている。例えば、今回の広告にも使われている「!」のマークは、ドコモが率先して使っている“歩きスマホ”の注意喚起マーク。「そういったマークを各キャリアが理解を持って共通シンボルとして使用し、それらを通じて鉄道会社や地域の行政とタッグを組んで、世の中にマナー向上を呼びかける仕組みを作り上げる」というのがNTTドコモの目標だ。

 新宿駅での掲出は18日までの2週間。現在は他の駅での広告の掲出の予定は未定だが、業界全体の連携がより強固なものとなったとき、また新たな駅広告やイベントが実地される可能性は充分にある。

 スマートフォンは普及しても、それを扱う上でのマナーは完全に広まったとは言いがたい。NTTドコモでは、「今回の取り組みが、スマホのマナーについて考えるきっかけとなれば」と期待を寄せている。

《編集部@RBB TODAY》

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