山陽電気鉄道が8月6日発表した2013年度第1四半期(4~6月期)連結決算は、経常利益が前年同期比2.4%減の14億100万円で減益だった。売上高は不動産事業と流通業の増収効果があり、2.8%増の120億6600万円だった。
運輸業は、営業収益が0.4%増の46億6900万円、営業利益は経費の増加で6.9%減の7億7600万円だった。このうち鉄道事業では、周辺の観光施設と協力して「敦盛桜キャンペーン」を展開し、初の取り組みとして夜桜ライトアップを実施。播磨国総社(兵庫県姫路市)で20年に1度行われる「三ッ山大祭」に合わせて観光誘致を行い、増収を図った。
全体の営業利益は経費増加の影響で、4.2%減の14億200万円。当期純利益は3.1%減の8億2300万円だった。
通期業績見通しは、鉄道事業と流通事業で想定よりも増収が見込まれるため、上方修正した。売上高は前回予想より4億1100万円増の461億7700万円、営業利益が6億600万円増の32億7800万円、経常利益が7億5200万円増の29億8400万円、最終利益が4億3900万円増の17億5300万円となる見通し。