【IIHS衝突安全】トヨタ 86 顔のサイオン tC、2014型がトップセーフティピック+に指定

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サイオン tCの2014年型のIIHSの衝突テスト
サイオン tCの2014年型のIIHSの衝突テスト 全 4 枚 拡大写真

米国IIHS(道路安全保険協会)は8月8日、トヨタの北米専用ブランド、サイオンの『tC』を、最高の衝突安全性を備えた「2013トップセーフティピック+」に指定すると発表した。

IIHSの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、後方32km/hで行われる。ダミー人形が受けた傷害レベルに応じて、GOOD(優)、ACCEPTABLE(良)、MARGINAL(可)、POOR(不可)の4段階で評価する。

さらにIIHSでは、追突時のむち打ち確認テストと、横転を想定したルーフ強度テストも実施。また今回、サイオンtCは、「新スモールオーバーラップ」と呼ばれる新方式の前面オフセット衝突テストを受けた。これは、フロント部分の運転席側1/4が当たるようにオフセットさせて固定バリアにぶつけるもの。実際の衝突事故に、より近づけるための追加テストだが、車体のメインフレームよりも外側に強い衝撃が加わるため、厳しい判定を下される車種が多い。そして、IIHSは総合評価でGOOD(優)となった車を、「トップセーフティピック+」に認定し、最高レベルの衝突安全性を認定している。

サイオンtCは2014年モデルで大幅改良を受けて、トヨタ『86』風のフロントマスクに一新。この2014年型のIIHSのテスト結果は、通常の前面衝突ではダミー人形の頭/首/胸/左足/右足への傷害レベルが最小限。GOOD(優)評価と認められた。

側面衝突は、後席乗員の足への傷害レベルが、上から2番目のACCEPTABLE(良)。それ以外は、運転席と後席ともに、ダミー人形の頭、首、胸、足と全ての部位へのダメージが最小限。GOOD(優)評価を得た。また、ボディの安全構造に関しても、前面衝突と側面衝突ともにGOOD(優)評価。さらに、追突時のむち打ち確認テストとルーフ強度テストも、GOOD(優)。

また、新スモールオーバーラップテストでは、ダミー人形の頭/首、胸、大腿部、足と、ほぼ全ての部位への傷害レベルが最小限で、GOOD(優)。ただし、ボディの安全構造に対する判定は、下から2番目のMARGINAL(可)。IIHSは、「ドライバーの生存空間の確保が充分ではない」とコメント。新スモールオーバーラップテストの評価は、上から2番目のACCEPTABLE(良)となった。

通常の衝突テストに、新スモールオーバーラップテストを合わせた総合評価で、サイオンtCは、最高のGOOD(優)。IIHSから、2013トップセーフティピック+の認定を受けている。

《森脇稔》

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