フィアット『500』をベースに開発され、米国市場へ投入されたばかりのフィアット『500e』。このフィアット500のEV版が、米国でリコール(回収・無償修理)を行うことが分かった。
これは8月14日、フィアットと提携関係にあるクライスラーグループが声明の中で明らかにしたもの。同社は、「すでに納車されたフィアット500eの約270台について、リコールを実施する」と発表している。
今回のリコールは、500eのEVパワートレインの不具合が原因。クライスラーグループによると、顧客からのパワーロスの指摘を受けて調査した結果、ギアボックスから車輪に駆動トルクを伝えるハーフシャフトに不具合が見つかったという。
クライスラーグループは、フィアット500eの既納分およそ270台について、ハーフシャフトのボルトを交換するリコール作業に着手する予定。ディーラー在庫車に関しても、同様の作業を実施する。
クライスラーグループは、「この不具合による事故や負傷者の報告はない」とコメント。顧客に対しては、「車の修理期間中、無料でレンタカーを提供する」と説明している。