【アルパイン EX009V インプレ後編】スマホやリアビジョン連携で、大画面ナビの魅力を引き出す

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
リア独立DVD再生機能。プラズマクラスターもナビ上から操作できる
リア独立DVD再生機能。プラズマクラスターもナビ上から操作できる 全 12 枚 拡大写真

アルパインの大画面ナビ、新型「ビッグXシリーズ」。インプレッションの後編は、実際に使ってみてのレポート。目的地検索や案内、オーディオ/ビジュアル機能の使い勝手はいかに。

◆直感的に使える新機能「お気に入り周辺検索」

操作して「おっ!」と思えるのが目的地の検索メニューだ。まず、メインメニューは9型画面を活かしたビッグなアイコンで表示される。メニューは2ページ構成だが、使用頻度の高い項目を1ページ目に配置。必要に応じて表示サイズを2段階に切り替えられるのも便利だ。そして極め付けが「お気に入り周辺検索」。従来の小さな項目で表示するのではなく、カスタマイズ設定したよく利用する店のロゴマークが強烈に訴える。ロゴマークがストレートに目に入るので小さな子供のリクエストにも容易に応じられるってワケだ。

選んだ施設は自車位置を中心に、相対的な位置関係を地図上に示しながらリストアップする。そのため、希望の施設が自車位置からどの方角にどのぐらいの距離にあるのかが一目で把握できるのだ。

「現在地周辺」「ルート周辺」「目的地周辺」をタグ形式でワンタッチで切り換えられたり、各施設の営業時間までも考慮して表示するのも便利だ。また、新たに追加されたのがスマートフォンを使った『家族のおでかけ検索』だ。昭文社「まっぷるマガジン」約100冊分のデータの下、カーナビでは見つけられなかったポイントを探し出し、見つけた位置情報はスマホ用アプリ『NaviCon』を経由して簡単に送信できる。機能を複雑化することなく、シンプルに目的地を探すだけにとどめているのがわかりやすい。

◆前後席で別々のソース再生に対応する独立DVD再生機能

大画面でのAV再生はまさに見応えのあるものだが、機能面でとくに気に入ったのが『裏番組情報同時表示』だ。地デジを視聴中に、他局で放送中の番組名を一覧表示する機能で、多くがチャンネル表示だけをする中で重宝する機能と言ってイイ。画面だけの表示にしたいときは画面をワンタッチすればOK。9型フルサイズの迫力あふれる画面に切り替わる。iPodだけでなくソニー製ウォークマンに対応しているのもアルパイン伝統の機能。DVD/CDをはじめ、Bluetoothオーディオにも対応するなど、再生機能の多彩さは十分納得いく内容だ。

また、リアモニターである『リアビジョン』を組み合わせたときは、EX009V側から詳細にコントロールが可能。しかも、前席/後席とで別々のAVソースが楽しめるのだ。つまり、後席では子供向けにアニメを再生しつつ、前席ではCDやiPodといったソースを楽しめるというわけ。最初は「両方の音が同時に出たら鬱陶しいのでは」とも思ったが、実際に聴いてみれば意外といける。音声での重なりはあるものの、チャンと聞き分けが出来るのだ。もちろん、別売のリモコンを使えば、後席からリアビジョンを通した操作も実現するのは言うまでもない。

◆純正ナビをしのぐ基本性能と価格競争力

繰り返しになるが、この仕様は画面サイズを含め、取り付けた状態、機能面のどれを取っても純正に匹敵する仕上がりを実現した。市販モデルらしく拡張性もあるし、しかも価格は純正のオプションをしのぐ価格競争力を持つ。

この「ビッグXシリーズ」は9型/8型の2タイプを車種に応じて用意している。9型は、トヨタ『ヴェルファイア』、『アルファード』に加えて『プリウスα』『プリウス』『エスティマ』、ホンダ『ステップワゴンスパーダ』の各専用モデルにも搭載し、さらに8型画面を搭載した日産『セレナ』、トヨタ『アクア』向けの専用モデルをラインアップ。特別装備車やハイブリッド車にも対応し合計で14車種の新たなモデルをラインアップする。。純正スペックでは飽き足らない欲張りなユーザーならずとも、ナビ選びの筆頭候補に躍り出る商品となりそうだ。

《会田肇》

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