【Interpets 2013 Vol.4】ペットと宿泊できるホテル、今後のビジネスチャンスはリゾート地よりも首都圏?

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西武グループのブース
西武グループのブース 全 2 枚 拡大写真
 飼い主にとって、ペットと一緒に旅行をする際の宿泊施設は大きな問題のひとつだ。すでに、会員制リゾート施設を運営する企業はこれらの需要に目をつけ、積極的にアピールを展開しているが、ホテルを運営する大手にも動きがみられる。

 西武ホールディングスは、幕張メッセで開催されている「Interpets」にあわせて実施された「第1回 ペットツーリズム大賞」で『促進貢献賞』を受賞した。ペットと飼い主の行動を広げる「Pet Smile Project」が評価された。会場のブースでは、西武グループが運営する「軽井沢プリンスドッグヴィレッジ」や「箱根園コテージウエスト プリンスドッグヴィレッジ」の紹介とともに、「愛犬と行く日帰りバスツアー」の紹介もされていた。

 「ペットと宿泊できる施設は増えてきたが、まだまだ満足できるところが少ない。ペンションは外れも多いことから、高くても良いところを選択するというのが傾向だ」と西武グループのブース担当者は話す。実は同社の運営する「軽井沢プリンスドッグヴィレッジ」は、リピート率が50%を超えている。「普通のホテルだと、ちょっとありえない数字だ。同じプリンスホテルでも、そんなには高くない。ペットと宿泊できるところでも、まだまだ満足できるところが少ない、外れたらイヤだから、ということで毎回利用していただいているのではないか」とのことだ。

 一方で、以前に比べるとリゾート地には対応施設は増えたが、首都圏に目を向けるとペットと宿泊できるところは意外に少ないのが現状。「ワンちゃんのいいお店は東京に集中しているが、地方に住んでいる飼い主がペットと一緒に東京見物をしたいと思ってネットで検索してもまずでてこない」。品川にあるグランドプリンスホテル新高輪では、ペットと宿泊できる部屋だけではなく、室内ドッグランやラウンジ、ペットと入ることができるカフェも用意している。同ホテルでは2013年春に対応の部屋を増室、「ものすごい高稼働」としている。

 都内の大手ホテルがペット対応に踏み切れないのは、一般利用者に対する配慮の難しさも原因だ。ペットの鳴き声、抜け毛の処理……。受け入れられない要素はたくさんあるが、ビジネスチャンスはあるとみている。同グループでも部屋の確保はそれなりに大変だったという。部屋をペット仕様にするのはもちろん、部屋の配置をフロア内で一般客室に配慮した場所にするなど工夫した。

 さらに、同グループで企画している「愛犬と行く日帰りバスツアー」は軽井沢、箱根、那須、横浜・八景島が予定されており、価格は16,000円(1人+犬1頭)から。ブースの担当者は「通常のバスツアーよりは価格が高めだが、車を持っていない方や、ご夫婦のなかには運転はまかせたいという人もいる。また、ペットを飼っている人は、ほかの飼い主のワンちゃんと触れ合わせたいという方も多い」と話す。ツアーにはドッグトレーナーも乗せ、移動中にしつけの相談会も開催予定としている。ペットとの記念撮影を行い、それをフォトフレームに入れてプレゼントするなどといったサービスも行う。

《編集部@RBB TODAY》

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