【WEC】トヨタレーシング、サンパウロ6時間レースに TS030ハイブリッド 投入…ハイダウンフォース仕様

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ルマン24時間 2013 トヨタTS030ハイブリッド(参考画像)
ルマン24時間 2013 トヨタTS030ハイブリッド(参考画像) 全 2 枚 拡大写真

トヨタ・レーシングは8月26日、2013年FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦サンパウロ6時間レースから、最新のハイダウンフォース仕様の『TS030ハイブリッド』を投入すると発表した。

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トヨタ・レーシングはこれまで、ル・マン24時間レースに目標を絞り、高い最高速度を誇るローダウンフォース仕様で戦って来た。長い直線を有するル・マンには、最高速重視のTS030ハイブリッドを持ち込んだが、期待通りに性能を活かせず2位に甘んじた。データ分析によると、高速直線区間は優位に立つものの、高速コーナーなどの区間でやや安定を欠き、十分な性能を発揮出来ず、また、最高速度に関しても改善の余地があることが見つかっている。

WEC後半5戦の行われるサーキットの特徴を分析した結果、ル・マンでの平均速度が240km/h近いのに対し、他のWECが戦われるサーキットでは、およそ180km/h、サンパウロからは最高速よりもダウンフォースを重視したハイダウンフォース仕様のTS030ハイブリッドを持ち込むことにした。

そのために見直したポイントは、前輪を覆うボディカウル(ホイールアーチ)を含む車両前面の形状、エンジンカバー形状、リアウイング形状と多岐にわたる。こうしたダウンフォース向上の改良を施した上で、十分なスピードを保持する策として、既に理想的な燃焼効率を達成している現行の3.4リットルV型8気筒自然吸気ガソリンエンジンも、再度見直しを図り、ル・マン24時間という長時間耐久走行レース用から6時間のスプリントレース用へと最適化。また、使用可能な回生エネルギーをすべて使い切れるように、モーターのアシスト能力を高める努力も施されている。

サンパウロ6時間レースの決勝は9月1日の正午(日本時間2日0時)にスタートが切られる。

《纐纈敏也@DAYS》

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