【日産マーチ 試乗】内外装に添えられた若さと華…島崎七生人

試乗記 国産車
日産 マーチ G 2WD
日産 マーチ G 2WD 全 8 枚 拡大写真

“アングルドストラットグリル”がついただけで“顔”がサマになった。『サファリ』などで見慣れたモチーフを採用した新しい『マーチ』は、それだけより日産車らしく見えるのだから、不思議なものである。

グリルが上下2段構成なのは従来どおり。さてはバンパーだけ一新(=前後とも。コーナープロテクターが消滅したのは残念)か!?と思いきや、さにあらずヘッドランプも形状変更、少し表情を変えた(オーテックのボレロもバンパーが新しい?)。ファッション用語で、こういうのがマニッシュ? リヤコンビランプの意匠、ハイマウントストップランプ(光源をLED化)など、それとなく、確かに、上質感を高めている。撮影車のボディ色は新色で「ナデシコピンク」と呼ぶのだそう。

室内では写真の「プラム」が新設定色。いうまでもないが女性ユーザーが似合いそうだ。ほかにインパネのセンターパネル部が丸ごと作り替えられたり、各部にシルバーの加飾パーツが入るなど、従来車の物寂しさが解消された。同パネルは「G」グレードなら、艶のあるピアノブラックになる。トリム色が明るいナチュラルグレー内装の場合も、メーターバイザー&インストアッパーボックス部の樹脂色は、濃い色に合わせるように変更され、かなり落ち着いた雰囲気に。

スペックはカタログを当たると「G」(と「X、同Vセレクション」)のJC08モード燃費が0.4km/リットル向上し23.0km/リットルに。「G」グレードは車重が10kg軽くなっている。3000km+の下ろしたばかりの試乗車は、足もエンジンもまだ“若い”感じながら、走りっぷりはほぼ従来車どおり。乗り心地の重厚感、街中での出足の力強さ、アイドリングストップの作動頻度などが、それぞれ僅かずつ増したかな…と思えた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る