古野電気、ゲリラ豪雨を高い精度で予測できるドップラ気象レーダーを開発

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ドップラ気象レーダー2機種のレドームアンテナ外観
ドップラ気象レーダー2機種のレドームアンテナ外観 全 4 枚 拡大写真

古野電気は、世界最小・最軽量クラスのXバンド・ドップラ気象レーダー2機種を開発した。今後、局地気象予測の研究開発を進めながら、高度防災・減災社会へ貢献する気象解析ソリューション事業を展開する。

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今回開発したドップラ気象レーダーは、水平と垂直の偏波を同時に送受信する二重偏波タイプ小型ドップラ気象レーダー「WR-2100」と、水平の偏波を送受信する単一偏波タイプ小型ドップラ気象レーダー「WR-50」の2機種。

同社は、船舶用の総合電子機器メーカーとして、1959年に小型漁船でも搭載可能な船舶用レーダーを開発した。小型・軽量・低消費電力・低価格などが評価され、漁船や水中翼船などに舶用レーダーが普及する契機となった。

今回開発した気象レーダーも、この特徴を継承、Sバンド(レドーム径=12.0m)やCバンド(同=7m)の大型気象レーダーのほか、現在一般的なXバンド気象レーダー(同=3.5m)に比べて「WR-2100」はレドーム径108cm、「WR-50」が60cmと、大幅な小型化に成功した。

この気象レーダーは、主に山頂などに設置される一般的な大型気象レーダーでは探知しにくい高度500~2000mに発生する雨雲を探知する。都市部のビル屋上などに30km単位でメッシュ状に設置することで、近距離の雨雲に遮られて遠方の雨雲を探知できないブラインド現象を回避するとともに、現状では予測困難なゲリラ豪雨の発生探知と降雨予測の精度向上を目指している。

「WR-2100」を3台以上か、「WR-2100」1台と雨雲の水平移動を高速探知する「WR-50」2台をネットワークで組み合わせる「マルチレーダーシステム」として一体運用することで、都市部で多発するゲリラ豪雨などの発生状況をリアルタイムで3次元観測する。

気象レーダーは、ワンボックス車の荷室や、エレベータを使って運搬し、重機無しで取り付け工事ができる。商用電力を使用するため、これまで設置場所や予算の都合で気象レーダーの利用を断念していた地方自治体や研究機関、交通機関、空港、下水道、河川、土木、農業、観光などの領域でも幅広く活用できると、している。

同社では今後、局地気象予測システムの実用化に向けた産学連携の研究開発を進めていく。

《レスポンス編集部》

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