マレーシア、電気料金値上げの見通し

エマージング・マーケット 東南アジア

連邦政府は、燃料コスト転嫁(FCPT)メカニズムの導入に向けた影響調査を終えた。政府補助金の合理化プログラムの一環で、消費者が支払う電気料金が燃料コストの額により決められる見通し。導入により、消費者が支払う電気料金が値上がりすると見られている。

政府が負担している電気料金への補助金額は年間80億-120億リンギとなっている。現行の電気料金は1キロワット/時(kwh)当たり33.5セン。専門家によると、補助金が撤廃された場合は電気料金が1kwh当たり40センになる可能性もあるという。
発電に使用されている燃料の50%が天然ガスで、石炭が40%、水力発電が8%、再生可能エネルギーが2%となっている。ガスは国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)から補助金付きの価格で調達されており、石炭は市場価格で調達されている。ガス価格は上昇傾向にあり、補助金の額も増加傾向にある。

政府系電力会社テナガ・ナショナル(TNB)は豪州から液化天然ガス(LNG)を輸入しており、リンギ安を受けて政府財政への圧力が強まる見通しだ。

千田真理子

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  3. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  4. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
  5. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  6. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
  7. 日産 フェアレディZ をレーシングカーにカスタム、「NISMO GT-Z」発表へ…SEMA 2025
  8. アバルト最初のSUV『パルス』、Netflix『ストレンジャー・シングス』仕様をブラジルで限定発売…隠し装備も
  9. トヨタ株価が急反落、今期業績上方修正も失望売り
  10. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る