【NASCARキャンピングワールド 第14戦】13年ぶりのロードコース戦は波乱の幕切れ、ハッケンブラートが2位

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チャド・ハッケンブラート(トヨタ)
チャド・ハッケンブラート(トヨタ) 全 2 枚 拡大写真

NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第14戦「Chevrolet Silverado 250」が9月1日、カナダ・オンタリオ州ボウマンヴィルのロードコース、カナディアン・タイヤ・モスポート・パークで開催された。

カップ・シリーズやネイションワイド・シリーズでは年間2、3戦組み込まれているロードコース戦だが、トラック・シリーズでは2000年以来の開催。また、同シリーズの米国外での開催も初めてという記念すべきレースとなった。

舞台となるモスポート・パークは美しい林間を縫って走る、アップダウンの激しいコース。トラック・シリーズではこれまで長期間にわたってロードコース戦が行われなかったこともあり、ロードコースでのレースが初体験のレギュラードライバーも多く、スポット参戦のロードコース・スペシャリストとの戦いぶりも注目された。

30日と31日にそれぞれ2回ずつの練習走行を行い、31日の17時5分から5台ずつ6グループに分けてロードコースフォーマットで予選開始。今季シリーズ3戦目の出場となる21歳のチャド・ハッケンブラートが8番手、19歳のダレル・ウォレス・Jr.が9番手と若手の活躍が目立ち、8台の“トヨタ タンドラ"が決勝へと進んだ。ハッケンブラートはネイションワイド・シリーズのミッドオハイオ戦に出場しており、2週間ぶりのロードコース戦となる。

14時3分、2.46マイルロードコースを64周(157マイル:約250km)して競われる決勝レースがスタートした。7周目にイエローコーションが出されるも、上位勢はコース上に残り、ハッケンブラートが6位、キロガが8位で再スタート。再スタートの翌周、16位につけていたジョーイ・コールターがスピンし、タイヤバリアにクラッシュ。イエローコーションは出されず、コールターは自力でピットへと戻ったが、長い修復を余儀なくされてしまった。

14周を過ぎたあたりから、グリーンピットが開始。フル給油で約25周ほど走れる計算のこのコースでは、残り1回の給油で走り切れることとなる。“トヨタ タンドラ"勢最上位につけていたハッケンブラートもこの作戦を採り、一旦後退。

激しい6位争いを繰り広げていたキロガは、先のコーションでピットインしていたこともありピット作業を引っ張り、この日2度目のイエローコーションが出された33周目にコース上に残り、首位に立った。しかし、再スタート後まもなくキロガはグリーン下でピットへ。その後40周目前後には各車が予定通りのグリーンピットを行い、順位が変動。45周目にこの日3度目のイエローコーションが出され、再スタートが切られると、再びトヨタ勢の最上位に浮上したハッケンブラートが、6位から好ダッシュで一つポジションを上げた。

ハッケンブラートは抜きつ抜かれつの4位争いを展開。57周目にイエローコーションが出され、残り5周で再スタート。5位につけるハッケンブラートは最後の追い上げを続けた。ハッケンブラートの前で、首位争いと3位争い、それぞれ2台ずつのバトルが展開されていたが、ファイナルラップの最終コーナーで、1位と2位、3位と4位が接触し、コースアウト。1台生き残ったものの、ハッケンブラートはこれに続く2位でチェッカー。ウォレス・Jr.が4位、ティモシー・ペターズが8位、マット・クラフトンが10位に入り、ロードコース戦で着実にポイント獲得を果たした。

今大会の結果、クラフトンは2位に47ポイント差でのランキング首位をキープ。ペターズは6位、ウォレス・Jr.は2つ順位を上げ9位に浮上した。

次戦第15戦は9月8日にアイオワ・スピードウェイで開催される。

■第14戦 Chevrolet Silverado 250 決勝結果
1位:チェイス・エリオット シボレー
2位:チャド・ハッケンブラート トヨタ
3位:ミゲル・パルド シボレー
4位:ダレル・ウォレス・Jr. トヨタ
5位:ロン・ホーナデイ・Jr. シボレー
6位:マックス・パピス シボレー

■ドライバーズポイント
1位:マット・クラフトン トヨタ 532P
2位:ジェームス・ブッシャー シボレー 485P
3位:タイ・ディロン シボレー 469P
4位:ジェブ・バートン シボレー 467P
5位:ミゲル・パルド シボレー 464P
6位:ティモシー・ペターズ トヨタ 462P

■マニュファクチャラーズポイント
1位:トヨタ 99P
2位:シボレー 96P
3位:フォード 71P
4位:RAM 36P

《纐纈敏也@DAYS》

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