【フォード クーガ 試乗】あえて採用したATに感じる見識…岡本幸一郎

試乗記 輸入車
フォード クーガ「タイタニアム」
フォード クーガ「タイタニアム」 全 12 枚 拡大写真

初代『クーガ』は、実用性をほどほどにデザイン性を優先していたり、日本導入モデルは高性能エンジンのみだったりと、けっこうとんがったクルマだったと思うが、2代目はより幅広いユーザーにとって普通に選べるクルマになった。

エンジンが時代に合った設定となり、全長の拡大により後席の居住空間や荷室が広くなったことが大きな変更点だ。フロントから見たときにはボディサイズがそれほど変わった印象はないが、これにより斜め後方から眺めると明らかに大きくなったことがわかる。

また、荷室確保のためかリアの絞り込みがゆるやかにされたことで、初代で感じられたスタイリッシュさが若干薄れたように思えなくもないが、できるだけ雰囲気を崩さないよう上手くまとめられていると思う。

筆者は初代クーガも好きだったが、初代と2代目のどちらが欲しいかと聞かれたら、迷わず2代目と答える。

『フォーカス』に採用したDCTがありながら、SUVとしての特性や用途を考慮し、クーガにはあえてATを採用した点にも見識を感じる。

惜しいのは、全幅がもう少し狭いほうが日本ではより多くの人に選んでもらえるであろうことと、フォーカスでは右側にあったウインカーのレバーが、クーガでは左側にあることぐらいか。

走りの仕上がりも上々で、個人的にも食指の動いた1台だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

岡本幸一郎|モータージャーナリスト
1968年 富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報ビデオマガジンの制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして独立。カテゴリーを問わず幅広く市販車の最新事情を網羅し、プライベートでもこれまでプライベートでもスポーツカーと高級サルーンを中心に25台の愛車を乗り継いできた。それらの経験を活かし、ユーザー目線に立った視点を大切に執筆活動中。レスポンスの試乗記には他媒体では書きにくい本音も!?
日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

《岡本幸一郎》

岡本幸一郎

1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像の制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして活動。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級セダンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに多方面に鋭意執筆中。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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