古川聡宇宙飛行士、イタリア・サルディーニャ島洞窟で実施する宇宙環境模擬滞在訓練に参加

宇宙 科学
2012年、野口宇宙飛行士も参加したCAVES訓練の様子。
2012年、野口宇宙飛行士も参加したCAVES訓練の様子。 全 1 枚 拡大写真

JAXA 宇宙航空研究開発機構は、ESA 欧州宇宙機関が実施するイタリア・サルディーニャ島の洞窟での国際宇宙ステーション長期滞在訓練『CAVES』に古川聡宇宙飛行士が参加する予定と発表した。

CAVES(洞窟内を利用したチーム行動能力向上訓練)は、ESAが実施する国際宇宙ステーションでの長期滞在に向けた宇宙飛行士の集団訓練。ISS滞在の人数と同じ6人の宇宙飛行士を含む集団で、洞窟内で生活し地形調査や生物採取などのミッションを行う。

訓練チームは、サルディーニャ島中部のジェンナルジェントゥ国立公園内にある洞窟に12日間ほど滞在する。洞窟内は複雑に入り組んでおり、気温はおよそ14度という。外と隔絶された環境で、常に安全に気を使いながらチームの結束を固め、プライバシーが確保できないなどの心理的ストレスにも耐えなくてはならない。限られた物資で生活し、指示された科学探査を行う。こうした生活が国際宇宙ステーションでの長期滞在の基礎訓練になるとしている。日本からは、2011年9月に金井宣茂宇宙飛行士、2012年9月に野口聡一宇宙飛行士がCAVES訓練に参加している。

2013年9月15日から9月25日まで行われる訓練では、ESAよりパオロ・ネスポリ宇宙飛行士、カナダ宇宙機関よりジェレミー・ハンセン宇宙飛行士、NASAよりマイク・バラット、ジャック・フィッシャー宇宙飛行士、ロシアよりアレクセイ・オブチーニン宇宙飛行士、JAXAより古川聡宇宙飛行士の6人が参加する。

《秋山 文野》

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