日産自動車は、米カルフォルニア州アーバインで開催中の「日産360」イベントで、今後の日産ブランド車に採用していく統一デザインモチーフを公開した。前後およびサイドビューにそれぞれ設定し、2014年末から市販車に取り入れていくとしている。
統一デザインはフロントが「V-Motion」、サイドビューが「Floating Roof」、バックランプを「Boomerang Lamp」と名付けている。
ニッサンデザインアメリカ(NDA)の上田太郎バイスプレジデントは同イベントで、まずV-Motionについて「グリルをV字型で囲い、それがフードにまで伸びていくという立体的な動きで顔周りを表現」、またFloating Roofは「フロントフェンダーから後ろに流れるキャラクターラインをつくり、タイヤからパワーを得ていることをイメージ」、さらにBoomerang Lampは「ブーメラン型ヘッドランプのV字が外に広がっていくことで勢いを強烈に印象付けている」と説明。
日産は2013年のデトロイトモーターショーで、これらのデザインモチーフをすべて取り入れたコンセプトカー『RESONANCE』(レゾナンス)を初公開しているが、市販車への展開について上田氏は「2014年の終わりぐらいには、マイナーチェンジモデルも含めて何らかの形で出てくる」との見通しを示した。
さらに「3つの要素は許せる限り入れていきたい。ただ車種によってはすべて入らないものもでてくる。しかしフロントおよびランプ関係は外せない」と述べた。