フランスの自動車大手、プジョーは9月10日、ドイツで開幕したフランクフルトモーターショー13において、新型『308』をワールドプレミアした。
現行308は2007年9月、『307』の後継車として誕生。モデルチェンジで車名を変更するプジョーだが、308は新型に移行しても、ネーミングは変わらない。現行308には、ハッチバック、「SW」(ステーションワゴン)、「CC」(クーペカブリオレ)など、複数のバリエーションがある。新型はまず、5ドアハッチバックが登場した。
新型のボディサイズは、全長4250mm、全高1460mm。現行型(全長4315mm、全高1515mm)に対して、全長は65mm短くなり、全高は55mm低くなった。その上で、Cセグメント車に求められる広く快適な室内空間を追求。荷室容量は470リットル(VDA計測法)を備える。
また新型308には、PSA(プジョーシトロエン)が新開発したモジュラープラットフォーム、「EMP2」を採用。車両重量を現行比で、最大140kg軽量化した。プジョーによると、クラストップレベルの運動性能を備えながら、CO2排出量は最も低いモデルで85g/km以下と、新基準を打ち立てているという。
エクステリアは、ダイナミックかつ端正、クオリティの高いデザインをテーマに掲げて設計。フロントには、大きな開口部を持つグリルやフルLEDヘッドランプなどで、新世代のプジョー顔が表現された。インテリアは、運転席周りを「i-コクピット」と命名。操作性やコネクティビリティを高めている。
新型308は2014年初頭、欧州市場で発売される予定。プジョーは、「この小型ハッチバックには、プジョーの情熱、洗練さ、最新デザインなどを完璧に表現した」と説明している。