【日産360】商用車両EV化進む…ビジネスユーザー向け管理サービスの開発も

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ENV200(日産360 LCV専用コース)
ENV200(日産360 LCV専用コース) 全 20 枚 拡大写真

日産自動車は米カルフォルニア州アーバインで開催された「日産360」イベントで、商用車のラインアップを公開した。

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同社の商用車販売台数は昨年全世界で114万台を達成。創業当時から商用車販売の取り組みに力を入れ、現在では軽自動車から総重量7.5tクラスのトラックまで、ピックアップトラック、バス、SUV、バン、タクシーなど幅広い車種を揃える。

現在主力となるのはNV(日産バン)シリーズで、小型バン「NV200」は来月から新たなニューヨークタクシーとして運行が開始される。また、2014年中にはリーフのEV技術を搭載した「ENV200」の発売も予定。80kwの電動モーターと高出力・大容量のリチウムイオンバッテリーを採用し、企業が重視するランニングコスト削減への貢献も期待できるという。

LCV事業本部マーケティング・コミュニケーショングループ課長の菅慶太郎氏は、「我々の持つEV技術を商用車分野にも拡大することで、ゼロエミッション領域におけるリーダーシップを確固たるものにし、市場に革新をもたらしたい。将来的には小型EVトラックの量産も計画している」と述べた。

一方、「日産360 」会場内のLCV専用コースには同社が先月発表した「ビジネスユーザー向けITサービス」のデモ車両(ENV200)も用意された。同サービスではスマートフォンを活用し、保有車両の位置確認、メンテナンス情報、ドライバーのエコ運転診断などを管理することが可能だ。エコ運転診断では設定されたスピードを上回ると点数が下がる仕組みになっており、最終的にドライバーのスコアが表示される。またメンテナンス情報記録も蓄積されていくため、管理者は所有車両の全情報を一覧で把握することができ利便性が高まる。

菅氏は、「スマートフォンを軸としたサービスのため、インフラと適切な車両が用意されている環境であればグローバルでの展開が見込める。また、低価格を実現することで、お客さまのビジネス規模に関わらず利用してもらえる。現在公開しているものに合わせて、積み荷の状態を把握する機能の追加なども検討しており、更に開発を進めていくつもりだ」と語った。

《吉田 瑶子》

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