第17回パイオニア・サウンドコンテスト、インストール技術の向上に目を見張る

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
幕張メッセ 7~8ホールを埋め尽くした出展車両
幕張メッセ 7~8ホールを埋め尽くした出展車両 全 10 枚 拡大写真
今年で17回目を迎える「パイオニアサウンドコンテスト」が、9月13日~14日、幕張メッセ(千葉市)で開催された。今年エントリーしたのは過去最高だった昨年と並ぶ248台!幕張メッセの2つのホールをほぼ埋め尽くす台数が一堂に会し、音の良さを競い合った。

審査は「ディーラカー部門」「ユーザーカー部門」の二つに分けて行われ、今年は「ユーザーカー部門」内に「オールパイオニアクラス」を新たに追加。計2部門7クラスに分けて行われた。あらかじめ出された課題曲(「さよならの夏~(コクリコ坂から)~(歌・手島 葵)」「メンデルスゾーン:弦楽シンフォニア第1番」)を再生し、審査員が所定の審査項目に基づいて評価を行う。その基準は、全体域に渡って聴感上の週へ数特性の乱れや聴感上の歪みが少ないこと、ノイズが少ないこと、聴感上のダイナミックレンジが広いこと…など。

コンテスト全体を眺めて言えるのは、参加ショップのインストール技術は回を重ねるごとにレベルアップしていることだ。コンテストのがスタート当初は仕上がりを疑いたくなる例も散見されたが、今はどのクルマを聴いてもその音作りで大きく外すことはない。コンテストへの参加によって経験を積み、ショップ同士が情報交換をしているうちにインストール技術の底上げができたのは間違いない。その意味で、このコンテストの当初の目的は十分達成できたと言っていいだろう。

ただ、カーオーディオは今、着実に姿を変えつつある。ソースの中心がiPodなどに代表されるより手軽にオーディオを楽しむ方向へと進む一方で、スペック重視のPCオーディオへの人気が高まってきているからだ。とくにスペックではCDよりもはるかに高解像度な98kHz/24bitとかのハイレゾ(ハイレゾリューションの略)音源に注目が集まる。

現状でこそカロッツェリアXはこれに未対応のままだが、近い将来、対応機が登場する可能性は十分ある。パイオニアはすでにホーム用でハイレゾ対応機を発売済み。これがカーオーディオに転用されても不思議はないのだ。そうなれば、コンテストはさらにハイレベルなステージへと向かう。コンテストを通して切磋琢磨し合い、腕を磨いてきた全国のプロショップ達。音への挑戦はとどまるところを知らない。

【審査結果】
●ディーラーデモカー部門
「カロッツェリアXシステムクラス」
1位 サウンドステーション QUANTUM BMW 320iツーリング
2位 コルトレーン アルファロメオ 156
3位 サウンドステーション AV Kansai堺 BMW 328
4位 サウンドステーション K2 ボルボ V60
5位 サウンドステーション ガレージショウエイ BMW 320i
6位 サウンドステーション アンティフォン アウディ S4
7位 サウンドステーション AV Kansai 神戸 BMW X1
8位 Sound Evolution LOG-ON フォルクスワーゲン ゴルフR
9位 ルロワ フォルクスワーゲン パサートCC
10位 シンフォマージ フォルクスワーゲン パサート

「ピュアコンポシステムクラス」
1位 EX CUBIC レクサス IS350
2位 サウンド フリークス BMW 320i
3位 スーパーオートバックスかわさき スズキ スイフト
4位 CREARE 日産 キューブ
5位 サウンドステーション AV Kansai 堺 ルノー メガーヌRS

「内蔵アンプシステムクラス」
1位 Stecs ポルシェ 911
2位 サウンド フリークス トヨタ プリウス
3位 サウンドステーション ZIPANG アルファロメオ 156
4位 スーパーオートバックスかわさき メルセデス・ベンツ Eクラス
5位 スーパーオートバックスTOKYO BAY東雲 ホンダ アコード

●ユーザーカー部門
「カロッツェリアX オールパイオニアシステムクラス」
1位 ingraph (沢田 和寿) ホンダ エリシオン
2位 ウェイブトゥポート (宇山 真一) ホンダ エアウェイブ
3位 サウンドステーション QUANTUM (大黒 賢吾) スバル レガシィ
4位 Stecs (波紫 聖和) トヨタ マークX
5位 サウンドステーション ZIPANG (田辺 純也) トヨタ アルファード
6位 マイスター (田畑 真也) ホンダ シビック
7位 スーパーオートバックスかわさき (横田 利弘) トヨタ セルシオ
8位 CAR-Fi (菊池 健志) ポルシェ カイエン
9位 ウェイブトゥポート (大西 宏昌) マツダ アクセラ
10位 サウンド フリークス (佐藤 宏行) プジョー 406
※()内はオーナ名 敬称略

「カロッツェリアXオープンシステムクラス」
1位 サウンドステーション AV Kansai 堺 (阪本 武臣) BMW X5
2位 サウンド フリークス (後藤 徳章) BMW 335i
3位 サウンドステーション AV Kansai 堺 (米田 清隆) BMW X6M
4位 サウンドステーション ガレージショウエイ (服部 高久) 日産 フェアレ
ディZ
5位 サウンドステージ (古市 耕三) トヨタ クラウンステート
6位 サウンドステーション ガレージショウエイ (石黒 雅久) トヨタ スプリ
ンタートレノ
7位 サウンドステーション ガレージショウエイ (松村 厚) スバル インプレ
ッサ
8位 サウンドステーション AV Kansai 神戸 (園生 隆章) レクサス RX
9位 サウンドステーション AV Kansai 神戸 (難波 亮二) マツダ アテンザ
10位 サウンドステーション ZIPANG (石原 竜) トヨタ ヴォクシー
※()内はオーナ名 敬称略

「ピュアコンポクラス」
1位 Stecs (舘野 聖和) アウディ A4
2位 サウンド・ウェーブ (古渡 浩) アウディ S3
3位 サウンドステーション QUANTUM (森田 敦仁) フォルクスワーゲン ジェッ

4位 サウンドステーション AV Kansai 堺 (森本 健) メルセデス・ベンツ C63

5位 サウンドカーペンター (矢野 晋一) トヨタ アレックス
6位 ウェイブトゥポート (綿辺 文朗) フォルクスワーゲン ポロGTI
7位 サウンドステーション ガレージショウエイ (藤戸 崇) トヨタ アルファ
ード
8位 サウンドステーション AV Kansai 堺 (金澤 賢一) ホンダ オデッセイ
9位 ZEPT (宍戸 俊幸) マツダ アテンザワゴン
10位 サウンドクラフト ワルツ (上原 優一) トヨタ ウィッシュ
※()内はオーナ名 敬称略

「内蔵アンプシステムクラス」
1位 サウンドステーション AV Kansai 堺 (阪本 武臣) メルセデス・ベンツ
C200
2位 サウンドフリークス (半田 和徳) トヨタ ブレイド
3位 サウンドステーション QUANTUM (萱場 徳克) トヨタ ヴァンガード
4位 サウンド・ウェーブ (安田 俊夫) マツダ アクセラ
5位 サウンドフリークス (伊藤 正裕) マツダ MPV
6位 サウンドステーション AV Kansai 堺 (鳥巣 栄一) トヨタ ヴェルファイ

7位 ingraph (上村 稔) トヨタ マークX
8位 スーパーオートバックスかわさき (石井 次彦) トヨタ カローラフィール
ダー
9位 サウンドハウスジャパン・コール松本 (杉江 一邦) マツダ デミオ
10位 Sound Espace (上遠野 達彦) 日産 エルグランド
※()内はオーナ名 敬称略

《会田肇》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産の商用車200台超、英国ホテルチェーン大手が導入へ…価格や性能が決め手に
  2. 【DS N°8 新型試乗】ハンドリングはもはや「賢者」、フランス車の味わいを濃縮した極上の一台…南陽一浩
  3. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  4. SHOEIのフラッグシップヘルメットに限定「カーボン」仕様が登場!「垂涎の一品」「想像より安い」など話題に
  5. 公道走行不可、メルセデスAMG最強「GT2エディションW16」発表…F1技術搭載で830馬力
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る