オーストラリア、シドニーから西に延びるM4と市内接続の道路2015年着工

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パラマッタ・ロード負担軽減に

 現在、シドニー市内から西に延びる「ウエスタン・ディストリビュータ」とグレート・ウエスタン・ハイウエイM4は、ハバーフィールドとストラスフィールドの間が途切れており、すべての車両がパラマッタ・ロードを迂回しなければならない。また、ボタニー港のコンテナー・ターミナルや空港とシドニー首都圏西部を結ぶ自動車専用道はM5しかなく、首都圏西部・北部に向かうトラックは渋滞する地方道を使っている。この区間を結ぶ自動車道「ウエストコネックス」の建設計画は何度か挙がったが、予算問題や周辺住宅街住民の反対でその度に流れている。

 9月19日、トニー・アボット首相とバリー・オファレルNSW州首相が共同で接続自動車道の建設を発表する。NSW州政府は、「ウエストコネックスはオーストラリア最大のインフラストラクチャ・プロジェクトになる」と発表しているように、ウエストコネックスは、首都圏西部、南西部、市内、空港、ボタニー港を結び、大型トラックを周辺地方道からかなりまで取り除くことができる他、パラマッタ・ロードの渋滞もある程度軽減されると見込まれている。

 連邦政府と州政府はウエストコネックス建設にゴーサインが出たことで2015年に建設着工し、8年かけて2023年には開通させたいとしている。また、M4も片側3車線から4車線に増やされる計画になっている。ウエストコネックスは、現在未開通の自動車道部分5kmについてホームブッシュ・ベイ・ドライブからシティ・ウエスト・リンクまで5kmのトンネル建設着工する。M5イースト空港リンクは2016年着工で2018年にはセント・ピーターズからハバーフィールドまで8.5kmのトンネルを2018年に完成させる。

 工事費は州と連邦の政府が33億ドルを計上している他、通行料金収入を工事費償却に充てる。ダンカン・ゲイNSW州道路大臣は、「ウエストコネックスの通行料金は、M7同様距離制にする。ただし料金には上限を設ける。工事費総額が明らかになった段階で通行料金が決まると思うが、これまでのコスト計算では市内でもっとも安い通行料と似た料金体系になるだろう。開通すれば、1日に3,000台のトラックがパラマッタ・ロードから取り除かれる」と発言している。(NP)

M4と市内接続の道路2015年着工

《Nichigo Press》

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