全日本空輸(ANA)は、日本ユネスコ協会連盟と覚書を締結し、世界初のユネスコ公式サポーターとなった。
同サポーターは、ユネスコが行う「教育・科学・文化」の国際プログラムを強化するため、寄付を通じて協力する企業。日本ユネスコ協会連盟が橋渡しを請け負う。
ユネスコは新たな「ユネスコ公式サポーター」を活用して、今後、活動理念に賛同する企業・団体を募集。ANAは環境と社会に対する新たな貢献活動「心の翼プロジェクト」を立ち上げる。
ANAは今後3年間、ユネスコに毎年寄付するとともに、事業の啓蒙活動に協力する。具体的な内容としては、ユネスコ事業に賛同してもらえる人を広く募るため「ANA×ユネスコ寄付マイル」を実施し、ANAマイレージクラブ会員を対象にマイルでの寄付を募る。一口3000マイル、5000マイルでの申し込みが可能で、寄付した人には、ユネスコ事業の啓蒙に活用できる「ステッカー」「トラベルタグ」をマイル数に応じて送付する。
また、世界遺産に関連した商品を2014年春頃より機内で販売し、その売上の一部をユネスコ事業遂行のために寄付する。12月からは順次、国際線の機内番組プログラムに、世界遺産番組「NHK世界遺産100」を上映するほか、ANAセールスが新ブランド旅行商品「ANAワンダーアース」など、「世界遺産」をテーマとした、新たなコンセプトの日本発、海外向け訪日旅行商品を積極的に企画し、「世界遺産」活動への理解促進に貢献する。
ユネスコ公式サポーター記念発表会は、世界遺産登録20周年を迎える白神山地(青森県・秋田県)に近い大館能代空港で9月30日に実施される予定。当日は世界遺産の特別大使「わさお」(青森県鯵ヶ沢在住)に加え、ユネスコの活動に協力している小学生も参加する。