【ジャカルタモーターショー13】新ブランドと見間違う、LCGCモデルに課された条件

自動車 ニューモデル モーターショー
インドネシアの神鳥「ガルーダ」を象ったトヨタ「アギラ」のエンブレム
インドネシアの神鳥「ガルーダ」を象ったトヨタ「アギラ」のエンブレム 全 7 枚 拡大写真

モーターショー会場を見て回ると各自動車メーカーにおかれているクルマが、メーカーのロゴマークとは別のエンブレムを採用していることに気付く。一見、「別ブランドでも登場したか?」と勘違いしそうになるが、実は違う。背景には、実施が間近に迫ったインドネシアのローコストグリーンカー(LCGC)があったのだ。

そもそもLCGCとは、インドネシア政府が進める低価格・環境対応車政策のことで、条件を満たすことで、課税されていた10%の奢侈品販売税が免除されるようになる。この制度については、これまで政策決定がなかなか進まず、一時は本当に実施されるのか訝しがる声もあった。

しかし、今年7月1日、やっと対象車種の選定方法や販売価格の上限などを定めた工業大臣令を発令。これによりLCGC制度は実施に向けて一気に動き出し、各自動車メーカーは対応車を今回のモーターショーに向けて相次いで発表する運びになった。

LCGCに適合するには、排気量や燃費、部品の現地調達率などの条件を満たす必要があるが、見逃せない条件が車両のブランド名とロゴマークだ。インドネシア国内での本格普及を目指す車両だけに、政府はインドネシア国内を走るのにふさわしい仕様としてこの二つを義務づけたのだ。ブランド名はインドネシア語で名付けること、さらにインドネシアの文化を反映させたロゴマークを冠することとした。

中でもロゴマークは鳥の形をしたデザインが目立つが、これはインドネシアの国章にも用いられている神鳥「ガルーダ」を象ったものだ。適合第1号車となったトヨタ『アギラ』や、スズキ『カリムン ワゴンR』、ホンダ『ブリオ サティア』はこのタイプ。アギラのOEM元であるダイハツ『アイラ』は名称の頭文字“A”をデザイン化したものを採用する。

《会田肇》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 【マツダ MX-30 ロータリーEV 新型試乗】走行レンジは900km!他のモデルでは叶えられない「面白い選択肢」…河村康彦
  2. 「アルファード」フォロワー続々! 北京モーターショーで見た「衝撃の高級ミニバン」10選
  3. 総合商社恐るべし!? 伊藤忠がビッグモーター新会社へ社長・幹部ら50人超派遣[新聞ウォッチ]
  4. ルノーが小型SUV『シンビオズ』発表…「E-TECHハイブリッド」搭載
  5. 初の電動化、6気筒エンジン復活など話題満載!ポルシェ『911』最新世代「6モデル」を一挙スクープ
  6. B-SUV市場で勝つための変身…シトロエン『C3エアクロス』[詳細画像]
  7. ホンダ『レブル250』ベースの新型コンプリート車発売!…4月の二輪車記事まとめ
  8. 世界最高峰の装甲性能、新型SUV『アーセナル』間もなく発表へ…ティザー
  9. 選ぶのはどっち?『単筒式 vs 複筒式』サスペンションの内部構造を比較する~カスタムHOW TO~
  10. レイズ愛が海を渡る! 欲しいカラーを求めて逆輸入を敢行した強者ユーザー現る~2024 RAYS FAN MEETING~
ランキングをもっと見る