田中貴金属、シンガポールに現地法人を設立…車載材料やLEDなどの市場で拡販狙う

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田中貴金属(シンガポール )が入るサイエスパークビル
田中貴金属(シンガポール )が入るサイエスパークビル 全 2 枚 拡大写真

田中貴金属インターナショナルと田中貴金属工業は、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国での基盤強化と将来的な販路拡大を目的に、共同でシンガポールに現地法人を設立し、10月1日から稼働開始することを発表した。

【画像全2枚】

新会社には、銀ペーストの試作品の供給、評価、改良などを行うことができる研究ラボ「TANAKAマテリアル・ラボラトリ・シンガポール」を設置。銀ペーストのほか、磁気記録メディア用ターゲットや半導体用ボンディングワイヤ(配線材)、電気接点材料などの貴金属製品を主力として、当面はシンガポールおよび一部のマレーシアの現地顧客に密着した研究開発支援や販売を行い、将来的にASEAN各国での販路拡大を図る。

近年、環境負荷低減の観点から、電子部品において鉛の使用が避けられつつあることから、パワー半導体の導電用接着剤に使うことができる鉛フリー対応の銀ペーストの需要が、シンガポールで本格的に拡大。銀ペーストは顧客ごとに使用条件が大きく異なるため、材料の採用検討時にはサンプルの試作や評価、改良を繰り返す必要があり、従来は、顧客の開発ニーズを日本国内の工場で対応していたが、シンガポール国内に研究ラボを設置したことで、スピーディな開発ニーズへの対応が可能となる。

新会社の社名は「田中貴金属(シンガポール)株式会社」。資本金は200万米ドル(約2億円)で、両社の出資比率は、田中貴金属インターナショナルが70%、田中貴金属工業が30%。設備投資額は、研究ラボの設置を含めて85万米ドル(約8500万円)。営業および技術の両面で顧客に密着した活動を強化することで、2015年度に7億2000万ドル(約720億円)の売り上げを目指す。

《纐纈敏也@DAYS》

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