ルネサス エレクトロニクスは9月26日、自動車の統合コクピットに対応するソリューションとして、「R-Car M2」SoC(システムLSI)を製品化し、サンプル出荷を開始するとともに、新製品を搭載したソフトウェア開発ボードの開発に着手したと発表した。
新ソリューションは、従来の同クラス製品「R-Car M1」に対しCPU性能を3倍以上、グラフィックスの性能を約6倍、さらにメモリバス性能を3倍と強化し、従来のハイエンド製品「R-Car H1」を上回る総合性能を実現。表示画像の高解像度・高精細化に対応するとともに、複数画面への同時描画にも対応、クルマの中でさまざまな情報をインタラクティブに表示することを可能とする。
ルネサスはR-Car M2のサンプル配布を開始するとともに、ソフトウェア開発ボードを12月より従来の1/5程度の価格で提供。同ソリューションを核に、OSやソフトウェアプロバイダ等とのパートナープログラム「R-Car コンソーシアム」の拡大を目指す。
R-Car M2の量産は2015年6月から開始し、2016年6月には月産50万個を計画している。