トヨタ自動車が9月9日に発売した新型『クラウン マジェスタ』は、パワートレーンがV型6気筒3.5リットルエンジンとのハイブリッドシステムに一新した。
先代のV8エンジンから大幅な変更となるが、製品企画を担当する岩月健一主幹は「V8の選択肢は全くなくて、V6のハイブリッド一本でいこうと最初から決めていた」と語る。
その理由として岩月氏は「環境的にもダウンサイジングといわれている上、法人のお客様や、すごく高い車をお乗りの方でも、今は燃費の悪い車は乗っていられない時代になっている。それは経済的な理由では実はなくて、『なんでそんなに燃費の悪い車に乗っているの』と周りから言われてしまうからだ」と解説。
さらに「マジェスタというのは、レクサスにはいかずにやはりトヨタだろうというお客様が多い。それはレクサスでは派手にみえて乗りにくいという、やはり社会的な、周りの目を考えられる法人のお客様の支持を受けているから。そういうところに燃費の悪い車を提供するのはいけないと考えた」と語る。
また「マジェスタはロイヤルの延長線上にあるとイメージされがちだが、実は足のメカ、アブソーバーやステアリング系のデバイス自体は3.5リットルモデルのアスリートと同じものを使っている。もちろん適合自体はマジェスタ専用になってはいるが、そういう意味でも車両運動性能としてのキャパシティはロイヤルに比べると格段に良くなっている。乗り心地も出しながら走りも楽しめるようになっている」とも。
その上で「マジェスタのハイブリッドシステムは、基本的なハードの構成は先代のクラウンで使っていたもので、それに熟成に熟成を重ねて非常に燃費も良くなり、ドライバビリティもすごく出しているので、色んな方に運転して頂きたい」と述べていた。