【トヨタ SAI G 試乗】外観以上に走りの質感大きく向上…島崎七生人

試乗記 国産車
トヨタSAI G
トヨタSAI G 全 9 枚 拡大写真

才、彩、SAI。何ともユニークなコンセプトは、今回のマイナーチェンジでさらに加速した……そんな印象である。

とくに外観は存在感が増した。日中の撮影ながら、ランプ類の突き抜けた新しいデザインは、こちらの目を釘付けにする。いいかどうかは個人の趣味、判断によると思うが、夜間走行時、このランプが迫ってきたら、さぞかしドキリ! とすることだろう。

外観に目が行きがちだが内装も手が加えられた。とくにセンターパネル部はデザインを一新、高級ホームオーディオのような、アルミ削り出しのダイヤルまで採用された。無垢の金属ならではの素材感、本物感はやはりいい。基本的にプリウスをベースにアレンジされた室内だが、上質な居心地のよさでは確かに『SAI』は差別化されている。後席の身体が包み込まれるような着座感もいい。パワーウインドは、ガラスが閉まる直前の“速度”を遅めているなど、細かな配慮もならではだ。

内装材へのエコプラスチック(植物資源から作られる樹脂)の採用部位を80%に拡大。PP(ポリプロピレン)素材の床下遮音材など、従来比3倍のリサイクル材も採用。キャラクターとは別にクルマ作りはきわめて真面目でもある。もちろん走りにも磨きがかけられ、ボディ前後の“パフォーマンスダンパー”の装着も効果大。揺れてもボディがワナッ、ブルッとしない静謐(せいひつ)な走行感覚が、さりげなく実現されている。“プリウス由来”のハイブリッド車として、ハイグレードな走りが実感できるモデルだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. かつての『ハイラックスサーフ』、15年ぶりのモデルチェンジへ…トヨタが予告
  2. 今スズキの250ccスポーツが面白い!快適ツアラーな『GSX250R』に俊足エクスプレスの『ジクサーSF250 / 250』もPR
  3. 東京E-Prix 市街地コースは臨海都心に準備…フォーミュラE[写真32枚]
  4. 【スバル レヴォーグレイバック 新型試乗】「アウトバック」以来、30年にわたる挑戦の成果…諸星陽一
  5. 日産『エルグランド』一部仕様変更、安全装備を強化
  6. ドライブ中の突然の曇り問題にサヨナラ! DIYでウインドウ曇り防止 ~Weeklyメンテナンス~
  7. ホンダ『フリード』次期型予想に注目! ボディ拡大? デザインは?…土曜ニュースランキング
  8. BYDが高級ブランド デンツァ『D9』の先行受注を開始! 同じ右ハンドル市場の日本投入は?…バンコクモーターショー2024
  9. シトロエンが新型SUVクーペ『バサルト・ビジョン』を発表 南米で2024年内に発売へ
  10. マットブラックのカスタムハイエース、限定20台で発売決定
ランキングをもっと見る