【スーパーフォーミュラ 第6戦】琢磨11位「スタートの“狙いすぎ”がアダに」

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
予選8位だった佐藤琢磨、決勝は11位。
予選8位だった佐藤琢磨、決勝は11位。 全 12 枚 拡大写真

29日に決勝が行なわれた、全日本選手権スーパーフォーミュラ第6戦(宮城県・スポーツランドSUGO)。佐藤琢磨、山本尚貴ら、注目選手のレース後の談話をお届けする。

今季開幕戦以来のスーパーフォーミュラ参戦となったインディカー・ドライバーの佐藤琢磨(#15 TEAM 無限/ホンダ)。8番グリッドからのスタートでストールして出遅れ、周回遅れに。最終結果は11位。

「朝のフリー走行ではかなりポジティブな感触を得ていました。(それもあって)スタートでジャンプアップしたかったんですが、狙いすぎました。あだになりましたね(苦笑)。最後のセーフティカー明けのリスタートでは僕の前方で混乱があり、その影響でフロントウイングを傷めてしまってピットインを強いられました。次の最終戦鈴鹿に向けては、マシンのいい部分と悪い部分が見えてきましたから(周回遅れでも完走できて)よかったと思います」

第2~3戦に続く今季3度目の決勝3位で、最終戦不出場のランク首位ロッテラーに対し、逆転王座の可能性を唯一残した山本尚貴(#16 TEAM 無限/ホンダ)。

「今回も2人(優勝のデュバルと2位ロッテラー)に負けたことは悔しいです。最終戦に出ない彼らがいるうちに倒すという目標を叶えることができなかったという意味でも、やはり悔しい。ただ、これまでほどの大差をつけられなかったことについては、ポジティブに考えたいと思います。(注:山本は第2戦ではロッテラーとデュバルに、第3戦でもロッテラーに大差をつけられていた)。彼らのことはすごく尊敬していますし、今年、直接戦ったとはいえないかもしれないけど、同じところで戦えたことを嬉しく思います。自分のなかの引き出しが増えたと感じていますので、感謝してもいます。最終戦に2人がいないことは残念。WEC上海戦での活躍を日本(鈴鹿)から祈ってますので、こちらのレースのことは心配なく(笑)」

2010年開幕戦以来の優勝かと思われた局面もあったが、SUPER GTのチームメイトである伊沢拓也と交錯した際のペナルティで10秒ストップを科され、最終的に8位に終わった小暮卓史(#32 NAKAJIMA RACING/ホンダ)。

「レーシングアクシデントかと思いましたが、ペナルティが僕に出た以上、甘んじて受けるしかないです。伊沢には申し訳ないことをしました。謝りにいきましたし、彼も許してくれました。来週(のSUPER GTオートポリス戦)に向けてはもちろん大丈夫です。しかし今年のスーパーフォーミュラは、開幕戦も勝てると思った展開なのに(終盤のマシントラブルで)勝てませんでしたし、今回も……。なんなんですかね。ただ(鈴鹿と似た面があるSUGOで今回速かったことは)必ず次に活きてくると思います。昨年まで低迷していた時期もありましたが、今はデータが揃ってきてトップのみんなと肩を並べられるところまで来ていますし、鈴鹿ではやるべきことをピンポイントにしっかりやれば、勝てると思います」

今季開幕戦優勝者ながら、今回のリタイアでタイトル獲得の可能性がなくなった伊沢拓也(#40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)。

「あのまま行ければ(今回勝つか上位に入る)チャンスはあったと思いますけど、起きてしまったことは仕方ないですから。レースでのペースに関しては(燃費を絞ったなかでも速かったので)かなり手応えありました。最終戦はもう暴れるだけです。(問:活躍して勝つ、ということですよね?)はい、そうです」

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  2. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  3. バイクの外観を損ねない!超強力マグネットのスマホホルダー「フリークマウント2.0」に新色5色
  4. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  5. アプリリア、“鈴鹿未体験”のオールイタリアンチームで3年ぶりの8耐表彰台
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る