【NASCARキャンピングワールド 第17戦】トヨタ、ペターズが今季2勝目

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
ティモシー・ペターズ(トヨタ)
ティモシー・ペターズ(トヨタ) 全 1 枚 拡大写真

NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第17戦「Smith's 350」が9月28日、米国西部ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モーター・スピードウェイで開催された。

この週末、ネイションワイド・シリーズとカップ・シリーズは米国東海岸側のドーバーでレースが行われているが、トラック・シリーズ戦のみ、米国西側のラスベガスで、ネイションワイド・シリーズ戦と同日の開催となっており、このため、掛け持ちのドライバーはなく、シリーズレギュラーとスポット参戦ドライバーによってレースが競われた。

同シリーズでは、マット・クラフトンが今季これまでの16戦全戦でトップ10フィニッシュを果たすという安定した戦いを続け、2位に41ポイントもの大差をつけてランキング首位を守っており、残り6戦となったシーズンで、タイトル獲得へ向けた終盤の戦いぶりに期待がかかった。

今大会は、走行セッションが全て28日の一日で行われるワン・デイ・イベント。午前中の練習走行に続き、15時15分から予選が行われ、クラフトンが5番手、今大会がトラック・シリーズデビュー4戦目となる21歳のルーキー、チャド・ハッケンブラートが10番手。9台の“トヨタ タンドラ”が決勝へと進んだ。

予選の後、日が傾いてきてコースの半分を影が覆うようになった17時53分、1.5マイルオーバルを146周(219マイル:約350km)して競われる決勝レースがスタート。すぐに5番手スタートのクラフトンが3位へとポジションアップし、12番手スタートのティモシー・ペターズもトップ10圏内へ。

14周目にスピン車両によりこの日最初のイエローコーションが出され、1台を除いて全車ピットへ。このピット作業でポジションを上げたクラフトンが、再スタートで好ダッシュを決め、首位に立った。

しかし、その後は10周から15周毎にスピンでのイエローコーションが連発。各車ピット戦略が分かれ、順位がめまぐるしく入れ替わった。中盤には、17番手スタートのダレル・ウォレス・Jr.も2度にわたって首位を走行。しかし、無給油で走り切れる残り50周が見えてきた92周目にスピン車両により6度目のイエローコーションが出されると、全車ピットへ。終盤戦へ向け、順位がリセットされた。

ウォレス・Jr.が2位、クラフトンが4位、ジョーイ・コールターが5位、ペターズ8位、ハッケンブラート9位で再スタートが一旦切られたが、すぐにクラッシュが発生し、再びイエローコーション。103周目の再スタートでは、ウォレス・Jr.が首位を奪うが、すぐにそれをクラフトンがかわし首位に立った。

しかし、109周目にはハッケンブラートがスピン。このコーションでは誰もピットインせず、首位のまま再スタートを切ったクラフトンだったが、120周目に突然酷いオーバーステア症状に見舞われペースダウン。徐々に順位を落とすこととなってしまった。

レースを通しトップ10圏内をキープし続けたペターズが残り40周を切ったあたりからプッシュを開始しポジションアップ。122周目にクラフトンをかわすと、2位に浮上した。残り8周でのクラッシュ発生によりこの日9度目のイエローコーション。ほとんどの車両はコース上に残ったが、クラフトンはピットへ向かい、15位へ後退。

首位の車両がアウト側を選択したため、最前列2番手、イン側からの再スタートとなったペターズは、残り2周での再スタートで素晴らしいダッシュを決め、これに3列目5位から上手く集団を抜け出したソーターが続くと、2台の“トヨタ タンドラ”はそのまま1-2フィニッシュ。ペターズが今季2勝目を挙げた。

3ワイドの集団戦となった後続勢では、ウォレス・Jr.が5位、タウンリーが7位でフィニッシュ。クラフトンも11位まで追い上げてチェッカーを受けた。クラフトンの連続トップ10フィニッシュ記録は16で途切れることとなったが、今大会、クラフトンは最多リードラップボーナスも獲得。ランキング2位との差は41ポイントのまま保った。

次戦第18戦は10月19日、米国南部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイで開催される。

■第17戦 決勝結果
1位:ティモシー・ペターズ トヨタ
2位:ジョニー・ソーター トヨタ
3位:ミゲル・パルド シボレー
4位:タイ・ディロン シボレー
5位:ダレル・ウォレス・Jr. トヨタ
6位:ロン・ホーナディ・Jr. シボレー

■ドライバーズポイント
1位:マット・クラフトン トヨタ 644P
2位:ジェームス・ブッシャー シボレー 603P
3位:タイ・ディロン シボレー 591P
4位:ジェブ・バートン シボレー 571P
5位:ミゲル・パルド シボレー 567P
6位:ティモシー・ペターズ トヨタ 559P

■マニュファクチャラーズポイント
1位:トヨタ 121P
2位:シボレー 115P
3位:フォード 87P
4位:RAM 45P

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. トヨタ RAV4 新型の競合は? 価格帯別にライバルを予想する
  4. メルセデスベンツ『ウニモグ』、低床仕様登場…荷台高1200mm以下で作業効率向上
  5. スズキ『ジムニー』、フランス最終モデルは55台限り…6月末に発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
ランキングをもっと見る