イタリア生まれの振り子式車両「ペンドリーノ」営業開始25周年…ミラノで記念式典

鉄道 テクノロジー
振り子式車両「ペンドリーノ」の営業運転開始25周年式典に登場した、記念ステッカーを張ったETR450形電車(イタリア鉄道Youtube公式チャンネル「lafrecciaTV」動画より)
振り子式車両「ペンドリーノ」の営業運転開始25周年式典に登場した、記念ステッカーを張ったETR450形電車(イタリア鉄道Youtube公式チャンネル「lafrecciaTV」動画より) 全 3 枚 拡大写真

カーブの多いイタリアの鉄道での高速運転を目的に開発された振り子式電車「ペンドリーノ」の量産車、ETR450が営業運転を開始してから今年で25年になるのを記念し、10月3日にミラノ中央駅で式典が開かれた。

「ペンドリーノ」は、現在はフランス・アルストム社に合併されたイタリア・フィアット社の鉄道部門(Fiat Ferroviaria)が開発した強制振り子式高速車両の名称。最高速度は250km/hで、カーブでは最大8度まで車体を傾斜させる。

1974年に試作車のETR401形が登場し、試験運行などを経て量産車のETR450形が1988年からミラノ~ローマ間で営業運転を開始した。その後も新形式の開発が続き、在来線高速化用として他国への輸出も増加。現在ではイタリアを含め13カ国(国際列車での乗り入れを含む)で、計492編成の「ペンドリーノ」が運行されている。

式典にはイタリア鉄道(FS)のマウロ・モレッティCEOやアルストム・イタリアの幹部など関係者らが参加。ホームにはETR401形と、25周年記念のステッカーを張ったETR450形が並んだ。

(動画はイタリア鉄道のYoutubeチャンネル「LaFrecciaTV」より)

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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